毎日スキンケアを頑張っているのに、なぜニキビが治らないの…?
市販薬も試したし、生活習慣も気をつけているはずなのに
そんな悩みを抱えているあなたは、決して一人ではありません。
実は、大人ニキビが治らない理由は思っているより複雑で、複数の原因が重なって起こっていることがほとんどなのです。
特に20代以降の大人ニキビは、思春期のニキビとは違った特徴があります。
皮脂の過剰分泌だけでなく、乾燥やホルモンバランス、ストレスなど様々な要因が絡み合い、なかなか治らない厄介な症状として現れます。
でも安心してください。原因をきちんと理解し、適切なケア方法を実践すれば、しつこい大人ニキビも改善できます。

この記事では、ニキビが治らない根本的な原因から正しい対処法、さらには皮膚科受診のタイミングまで詳しく解説していきます。
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QB CLINIC 院長
鍵野 攻允(カギノ コウジ)
若くして脂肪吸引・豊胸専門美容クリニックの院長に抜擢され、現在も日々多くの手術をこなす現役ドクター。 慶應義塾大学病院をはじめ、複数の院での勤務経験を活かし、患者様のお悩みによって、オーダーメイドに治療を提供しております。
経歴・詳細
- 2021年3月日本医科大学医学部 卒業
- 2021年4月慶應義塾大学病院 入職
- 2023年5月QUIC BEAUTY CLINIC 院長
- 2024年12月一般社団法人医鍵会QUIC BEAUTY CLINIC院長
- アムルーズ美容外科
- 東京ブランシェクリニック
- BBクリニック銀座
- 藤ナチュレ美容クリニック
- 日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
- 日本坑加齢医学会(JAAM) 正会員
- vaser認定医
ニキビが治らない主な原因


何をしてもニキビが治らない
と感じる時、その背景には必ず理由があります。
一つの原因だけでなく、複数の要因が複雑に絡み合っているケースがほとんどです。
まずは、なぜあなたのニキビが治りにくいのか、主な8つの原因を詳しく見ていきましょう。
ニキビが治らない原因① 毛穴の壁が破壊されている



同じ場所に繰り返しニキビができる経験はありませんか?
実は、繰り返しニキビができることで毛穴の内部構造が徐々に破壊されてしまうことがあります。
健康な毛穴は、皮脂や汚れが詰まっても適切なケアで改善できます。
しかし、何度も炎症を繰り返すと毛穴の壁が薄くなり、破れやすくなってしまいます。
このような状態になると、治るまでに時間がかかるだけでなく、ニキビ跡として色素沈着やクレーター状の傷跡が残るリスクも高まります。
ニキビが治らない原因② 肌の乾燥
ニキビは皮脂が多いからできる
と思っていませんか?
実は、肌の乾燥こそが大人ニキビの大きな原因の一つなのです。
皮膚が乾燥して水分が不足すると、体は「皮脂をもっと分泌して肌を守らなければ」と判断します。
その結果、乾燥を補おうとして皮脂が過剰分泌され、毛穴が詰まりやすい状態になってしまいます。



さらに、乾燥による影響はそれだけではありません。
肌の新陳代謝(ターンオーバー)が乱れると、古い角質が蓄積して毛穴の出口が狭くなり、毛穴詰まりがさらに悪化します。
エアコンによる空気の乾燥や、洗顔後の保湿不足も乾燥を招く要因です。



「大人ニキビの多くは乾燥が根本原因」と言われるほど、適切な保湿ケアが改善への近道となります。
ニキビが治らない原因③ 間違ったスキンケア
一生懸命ケアしているのに治らない
という場合、もしかするとスキンケア方法自体が間違っているかもしれません。
よくある間違いとして、保湿を重視しすぎて油分の多い化粧品を厚塗りすることが挙げられます。



これでは毛穴に油分が詰まり、かえってニキビを悪化させてしまいます。
反対に、「ニキビには油分は禁物」と思い込んで化粧水だけで済ませるのも問題です。
適度な油分がないと肌が乾燥し、結果的に皮脂の過剰分泌を招きます。
また、以下のような行為も肌に大きな負担をかけます。
- 熱すぎるお湯での洗顔(必要な皮脂まで除去)
- 洗浄力の強すぎる洗顔料の使用
- ニキビを指で潰す行為
- ゴシゴシ擦る洗顔
ニキビが治らない原因④ 外部からの刺激
日常生活の中で、知らず知らずのうちに肌に刺激を与えていませんか?



外部刺激もニキビを長引かせる大きな要因です。
頻繁に触れる刺激として、以下があります。
- 髪の毛が常に触れる部分
- 無意識に手で触ってしまう癖
- マスクによる摩擦と蒸れ
- 男性の場合は毎日の髭剃り
特にマスク着用によるニキビ悪化は、多くの人が経験しているでしょう。
マスクの縁が肌を擦り、内部は蒸れて雑菌が繁殖しやすい環境になります。
その他にも注意したいのが、シャンプーやトリートメントのすすぎ残しです。
特に髪の生え際やこめかみは洗い残しが起きやすく、残った成分が毛穴詰まりを引き起こすことがあります。
ニキビが治らない原因⑤ ホルモンバランスの乱れ
大人ニキビとホルモンバランスは密接な関係があります。
男性ホルモン(アンドロゲン)や黄体ホルモンには皮脂分泌を促進する作用があるため、これらのホルモンが増加すると毛穴が詰まりやすくなります。
思春期ニキビは成長ホルモンの影響が主ですが、大人ニキビは様々なホルモン変動が関与しています。
- 生理前の黄体ホルモン増加による皮脂分泌活発化
- ストレスによる男性ホルモン増加
- 睡眠不足による交感神経優位状態
特に女性の場合、生理前にニキビが悪化する経験をお持ちの方も多いでしょう。



これは黄体ホルモンの影響による自然な現象ですが、適切なケアで症状を軽減することは可能です。
ニキビが治らない原因⑥ 生活習慣の乱れ
「規則正しい生活が美肌の基本」とよく言われますが、これは科学的にも正しいことです。



不規則な生活リズムは、ニキビを長引かせる大きな要因となります。
睡眠不足の影響は特に深刻です。
- 自律神経の乱れによるホルモンバランス崩壊
- 皮脂の過剰分泌
- 肌のターンオーバー乱れ
- 角質の厚化による毛穴詰まり
- 免疫力低下による炎症悪化
また、食事時間の不規則さや運動不足も肌の健康を損ないます。
「どんなにスキンケアを頑張っても治らない」という場合、生活習慣の見直しが改善の鍵となることも多いのです。
ニキビが治らない原因⑦ ストレス
現代社会では避けて通れないストレスも、ニキビの大敵です。
仕事や人間関係のプレッシャーを感じると、体内では様々な変化が起こります。
- ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌増加
- 皮脂腺刺激による皮脂分泌量増加
- 自律神経バランスの崩壊
- 男性ホルモン増加による毛穴詰まり促進
- 免疫力低下による炎症悪化



特に、強いストレスが続くと交感神経が優位な状態が続き、男性ホルモンが増えてしまいます。
その結果、毛穴詰まりや皮脂増加を招き、ニキビができやすく治りにくい肌状態になります。
ニキビが治らない原因⑧ 栄養バランスの偏った食事
食べ物と肌は関係ない
と思っている方もいるかもしれませんが、毎日の食事内容は肌の状態に大きく影響します。
- 脂質の多い揚げ物やファストフード
- 糖分過多の甘いお菓子や清涼飲料水
- 栄養が偏った一品料理中心の食事
- ビタミンやタンパク質不足
実際に、チョコレートやスナック菓子を頻繁に摂取している人は皮脂分泌が増加し、ニキビができやすい傾向があることが分かっています。
一方で、肌の健康に重要な栄養素も存在します。
- ビタミンB群(B2・B6):皮脂量コントロール
- ビタミンA・ビタミンE:肌代謝促進・抗酸化作用
- タンパク質:肌の材料となる
- 食物繊維:腸内環境改善
ニキビの種類と治りやすさ


ニキビには進行度合いによって4つの段階があり、それぞれ治りやすさが大きく異なります。



早期段階であるほど改善しやすく、炎症が進むほど治療に時間がかかり、ニキビ跡のリスクも高まります。
あなたのニキビがどの段階にあるかを知ることで、適切な対処法を選択できます。
白ニキビ(初期段階)の治りやすさ
白ニキビは最も治りやすいニキビです。
毛穴に皮脂や角質が詰まって盛り上がった状態で、肌に白い小さなポツポツとして現れます。
正しいスキンケアを継続すれば、比較的短期間で改善が期待できます。
- 丁寧な洗顔で毛穴詰まりを防ぐ
- 適切な保湿で肌バランスを整える
- 絶対に潰さない(炎症リスクを避ける)
白ニキビの段階で適切にケアすれば、跡を残すことなく治すことができます。
黒ニキビ(酸化段階)の治りやすさ
黒ニキビも比較的治りやすい段階です。
黒ニキビは白ニキビの先端が空気に触れて酸化し、黒ずんで見える状態です。
毛穴の出口が開いているため「開放面ぽう」とも呼ばれます。
まだ強い炎症は起こしていないので、適切なスキンケアで改善可能です。
- 毛穴詰まりを解消する角質ケア
- 正しい洗顔の継続
- 物理的刺激を避ける
黒ニキビは白ニキビと同様、正しいケアを続ければ自然に目立たなくなっていきます。
赤ニキビ(炎症段階)の治りやすさ
赤ニキビになると治療が難しくなります。
毛穴内でアクネ菌が増殖し、炎症を起こして赤く腫れている状態です。
この段階ではニキビ跡が残るリスクも高まります。



炎症が収まった後も、赤みや色素沈着として痕が残る可能性があります。
- 市販薬でのセルフケアには限界がある
- 皮膚科での専門治療を検討
- 炎症を早く鎮めることが重要
赤ニキビは放置すると悪化するため、早めの適切な治療が必要です。
黄ニキビ(膿疱段階)の治りやすさ
黄ニキビは最も重症な段階で、自然治癒は困難です。
赤ニキビの炎症がさらに進行し、膿(うみ)が溜まった状態です。
中心部に黄色や白っぽい膿が見え、強い痛みを感じることも多くあります。
この段階まで進行すると、適切な治療なしには高確率でニキビ跡が残ることになります。



自己判断での処置は危険で、専門医による治療が必要です。
- 早急な皮膚科受診が必要
- 抗生剤や切開排膿などの専門処置
- 放置するとクレーター状の瘢痕リスク
治らないニキビの特徴


もしかして、このニキビ治らないのでは…?
と不安になる状況には、いくつかの共通した特徴があります。
以下のサインに当てはまる場合は、セルフケアだけでは改善が困難な可能性が高いです。
治らないニキビの特徴① 1ヶ月以上改善が見られない
通常のニキビであれば、適切なケアを続けることで数週間から1ヶ月程度で改善することが多いとされています。
1ヶ月以上治らないニキビは、すでに自然治癒の範囲を超えている可能性があります。
根本的な原因が解決されていない、または専門的な治療が必要な段階に達していることが考えられます。
このような状態を放置すると、以下の事態が生じやすいです。
- 炎症がさらに悪化する
- ニキビ跡として色素沈着やクレーターが残る
- 周囲への炎症拡大
「そのうち治るだろう」と様子を見続けるより、早めに皮膚科で相談することをおすすめします。
治らないニキビの特徴② 同じ場所に繰り返しできる
同じ場所に何度もニキビができるのも、治りにくいニキビの典型的な特徴です。
完全に同一の毛穴で再発することは稀ですが、特定のエリア(Tゾーンや口周りなど)に繰り返しできる場合は要注意です。
繰り返しニキビができる理由には、次のことが考えられます。
- その部位特有の原因が解決されていない
- 皮脂分泌が特に多い部位
- ホルモンの影響を受けやすい部位
- 前のニキビが完全に治っていない状態での再発
本当に同一の毛穴で炎症が繰り返されている場合は、毛穴の壁が損傷している可能性もあります。
治らないニキビの特徴③ 炎症が強く腫れている
赤みが強く腫れて痛みがあるようなニキビは、典型的な治りにくいニキビです。
特に以下のような状態は注意が必要です。
- 膿を持って黄色くなっている(黄ニキビ)
- 皮膚の中でしこり状に硬くなっている(嚢胞性ニキビ)
- 触れると激しい痛みがある
- 熱を持っている感じがする
これらの炎症症状が顕著なニキビは、市販薬や自己流のケアでは治まりにくい状態です。
医師による抗炎症作用のある処方薬や専門的な処置が必要になることが多いでしょう。
治らないニキビの特徴④ 大量に広範囲にできている
顔全体など広い範囲に大量のニキビがある場合も、セルフケアでの改善は困難な傾向があります。
ニキビが大量発生した場合は、以下のような状態です。
- 炎症の悪循環に陥っている
- 中等症~重症のニキビに該当
- 市販薬だけでは対処が困難
- ニキビ跡も大量に残るリスク
このような状態では、早めに皮膚科で治療を受けて症状を抑えることが重要です。



放置すればするほど治療期間も長くなり、ニキビ跡のリスクも高まります。
ニキビが治らない時の正しい対処法


治りにくいニキビを改善するには、原因に応じた正しい対処法を実践することが何より重要です。
自己流ではなく、皮膚科医が推奨する方法を取り入れることで、症状の改善が期待できます。
治らないニキビの対処法① 正しい洗顔方法
毎日の洗顔方法を見直すだけで、ニキビの改善につながることがよくあります。
以下の正しい洗顔の手順を実践してみてください。
手順 | 詳細・ポイント |
---|---|
1. 洗顔料をしっかり泡立てる | キメの細かいモコモコの泡を作る 泡立てネットを使うと簡単に濃密な泡ができる |
2. 泡をクッションにして優しく洗う | 皮膚を擦らず、泡で汚れを包み込むように洗う Tゾーンなど皮脂の多い部分から始める 指先ではなく泡を転がすように当てる |
3. ぬるま湯でしっかりすすぐ | 熱すぎるお湯は乾燥を招くため避ける 髪の生え際やあご下などすすぎ残しが起きやすい部分は念入りに流す |
4. 清潔なタオルで優しく拭く | 擦らずに水分をそっと押さえるように拭き取る |
洗顔の頻度は朝と夜の1日2回が基本です。
皮脂の落としすぎに注意しながら、汚れをきちんと除去することが改善の第一歩です。
治らないニキビの対処法② 適切な保湿ケア
大人ニキビ改善には保湿が不可欠です。
「皮脂を減らそう」と考えがちですが、実は肌の水分バランスを整えることこそが重要なのです。
- 洗顔後はすぐに化粧水で水分補給
- 乳液やクリームで潤いにフタをする
- 油分の少ない保湿剤を選ぶ
- 肌状態に合わせて適量を使用
洗顔後に時間をおくと、肌から水分が蒸発してしまいます。できるだけ早く保湿ケアを行いましょう。



大人ニキビの多くは肌の乾燥が原因で起こるため、適切な保湿で肌のバリア機能を高めることが改善への近道です。
ただし、保湿剤の付けすぎで毛穴が詰まることもあるため、肌状態を見ながら量を調整することが大切です。
治らないニキビの対処法③ 肌に触れるものを清潔に保つ
ニキビ肌は外部からの細菌や汚れが侵入しやすい状態です。
肌に触れるものを清潔に保つことで、悪化や再発を防ぐことができます。
- 手を清潔に保つ:無意識に顔を触る癖がある人は要注意
- 寝具の清潔管理:枕カバーやシーツは頻繁に洗濯
- マスクは清潔なものを使用:使い捨てマスクが理想的
- スマホ画面の消毒:アルコールシートで定期的に拭き取り
特に、片側の頬だけニキビができやすい人は枕の汚れが原因の可能性があります。



枕カバーは最低でも週2回は交換することをおすすめします。
身の回りの衛生環境を整えることで、外部から余計な雑菌が毛穴に入るのを防ぎ、ニキビの悪化・再発リスクを大幅に下げることができます。
治らないニキビの対処法④ 紫外線対策
紫外線対策はニキビケアに欠かせない要素です。
強い日差しは肌にダメージを与え、ニキビを治りにくくする大きな要因となります。
- 皮脂の酸化による毛穴詰まり促進
- 肌の水分を奪って乾燥を悪化
- ターンオーバーを乱して角質肥厚
- 炎症後色素沈着(ニキビ跡)の濃化
- 季節を問わず毎日日焼け止めを使用
- SPF値は30以上を選ぶ
- こまめな塗り直し
- 炎症期の赤ニキビがある場合は帽子や日傘も併用
曇りの日でも紫外線は降り注いでいるため、365日UVケアを心がけることが重要です。
ニキビが治らない人の生活習慣の見直し方法


肌の状態は生活習慣と密接に関係しています。
どんなに良いスキンケア用品を使っても、生活習慣が乱れていては根本的な改善は期待できません。



ニキビができにくく治りやすい体質を作るために、基本的な生活習慣を整えていきましょう。
ニキビが治らない人の生活習慣の見直し方法① 質の良い睡眠の確保
十分な睡眠は美肌作りの基本です。
- 自律神経の乱れによるホルモンバランス崩壊
- 皮脂の過剰分泌
- 肌のターンオーバー乱れ
- 古い角質蓄積による毛穴詰まり
- 免疫力低下による炎症悪化
- 7〜8時間の睡眠時間を確保
- 毎日同じ時間の就寝・起床
- 寝る前のスマホ・PC使用を控える
- 寝具は清潔なものを使用
- リラックスできる環境作り
規則正しい睡眠リズムを作ることで、肌のターンオーバーが正常化し、ニキビの治りが早くなるだけでなく、新しいニキビもできにくくなります。
ニキビが治らない人の生活習慣の見直し方法② 栄養バランスの良い食事
毎日の食事を栄養バランスの良い内容に改善することも、ニキビ体質から脱却する重要なポイントです。
- タンパク質:肌の原料(肉・魚・大豆製品・卵)
- ビタミンB2・B6:皮脂分泌調整・肌代謝促進(レバー・マグロ・バナナ・玄米)
- ビタミンA・E:ターンオーバー正常化・抗酸化作用(ニンジン・カボチャ・アーモンド)
- ビタミンC:抗炎症作用・美白効果(野菜・柑橘類・イチゴ)
- 食物繊維・水分:腸内環境改善(野菜・海藻・キノコ類)
- 脂質・糖質過多の食事
- 一品料理やファストフード中心
- 極端な偏食や制限食
「野菜中心=健康」と思われがちですが、肌の修復には良質なタンパク質も不可欠です。



主食・主菜・副菜が揃ったバランスの良い食事を心がけましょう。
ニキビが治らない人の生活習慣の見直し方法③ ストレス解消方法
ストレスは皮脂分泌を増加させ、ニキビを悪化させるため、意識的に発散する習慣をつけることが大切です。
- 適度な運動:気分転換と自律神経調整
- 趣味の時間を持つ
- 人とのコミュニケーション
- 音楽鑑賞や読書
- 深呼吸やストレッチ(短時間でも効果的)
- ゆっくりとした入浴
入浴は特におすすめです。



湯船に浸かることで副交感神経が優位になり、心身の緊張がほぐれて良質な睡眠にもつながります。
忙しくても5〜10分の深呼吸やストレッチを取り入れるだけで、ストレスによるホルモンバランスの乱れを軽減できます。
ニキビが治らない人の生活習慣の見直し方法④ 適度な運動
適度な運動習慣はニキビ改善に多くのメリットをもたらします。
- 血行改善による肌への栄養供給促進
- 肌のターンオーバー活性化
- 毛穴からの老廃物排出促進
- ストレス発散効果
- 良質な睡眠の促進
- 汗をかいた後は清潔なタオルで優しく拭き取る
- 可能であればシャワーで汗を流す
- 運動用品(タオル・ウェア)は清潔なものを使用



「適度な汗をかく運動をするとニキビが改善する」という報告もあります。
まずは日常生活の中で体を動かす機会を増やすところから始めてみましょう。
エレベーターではなく階段を使ったり、一駅分歩いてみたりするだけでも、代謝が上がりニキビができにくい体質作りに役立ちます。
部位別ニキビが治らない原因


ニキビが特定の部位だけしつこく治らない場合、その部位特有の原因が関わっていることがあります。
顔の場所によって皮脂分泌量や刺激の受けやすさが異なるため、原因を理解して適切な対策を取ることが重要です。
フェイスラインのニキビが治らない原因
フェイスライン(あご周り)のニキビが治りにくいのは、この部位特有の複数の要因があるためです。
フェイスラインニキビの主な原因は以下の通りです。
- 皮脂分泌が多く、ターンオーバーが遅れがち
- 角質層が厚くなりやすい
- 髪の毛が触れやすい部位
- 男性の場合は髭剃りによる刺激
- フェイスメイクの洗い残しが溜まりやすい
フェイスラインは他の部位よりも角質が厚くなりやすく、そこに多量の皮脂が分泌されるため毛穴詰まりが起こりやすい環境です。
さらに、髪型によっては常に髪が触れて刺激を与え続けることもあります。
- 髪が肌に触れない髪型にする
- 髭剃り後の保湿ケアを徹底
- メイクは丁寧にクレンジングで除去
- 角質ケアを定期的に行う
頬のニキビが治らない原因
頬のニキビが治りにくい場合、外部刺激と乾燥が主な原因として考えられます。
頬ニキビには紫外線ダメージや肌の乾燥などが影響しています。
- 紫外線ダメージの蓄積(面積が広く日光を浴びやすい)
- マスクや衣服の襟による摩擦刺激
- 肌の乾燥によるバリア機能低下
- 寝具(枕カバー)の衛生状態
頬は顔の中でも面積が広く、紫外線の影響を受けやすい部位です。



紫外線による乾燥と角質肥厚が毛穴を塞ぎ、ニキビを悪化させます。
片方の頬だけにニキビができる場合は、枕の汚れや寝る時の癖が原因の可能性があります。
両頬に大量のニキビがある場合は、紫外線ダメージや乾燥による肌代謝の乱れが考えられます。
- 紫外線対策の徹底
- 枕カバーを清潔に保つ
- 頬の保湿ケアを重点的に行う
- マスクによる摩擦を最小限にする
口周りのニキビが治らない原因
口周りのニキビはホルモンバランスの影響を強く受けやすい部位です。
この部分は性ホルモンの作用を受けやすい特徴があります。
口周りニキビの主な原因は以下の通りです。
- ホルモンバランスの乱れ(生理前の黄体ホルモン、男性ホルモン増加)
- 食事や会話による物理的刺激
- 無意識に手で触れる癖
- 胃腸の不調との関連



女性では生理前に口周りのニキビが悪化することが多く、これは黄体ホルモンの影響によるものです。
男性やストレス過多の人では、男性ホルモン優位で皮脂分泌が増加し、あごニキビが繰り返すことがあります。
また、口周りの吹き出物は内臓(胃腸)の状態を表すとも言われ、便秘や消化不良などの胃腸トラブルが肌荒れとして現れることもあります。
- ホルモンバランスを整える生活習慣
- 腸内環境の改善(食物繊維、発酵食品の摂取)
- 口元への物理的刺激を避ける
- 刺激物や脂っこい食事を控える
背中のニキビが治らない原因
背中は自分でケアしづらく、ニキビが悪化しやすい部位です。
見えない場所だけに気づいた時にはかなり進行していることも多くあります。
背中ニキビは以下のような原因が考えられます。
- 衣服や下着による摩擦
- シャンプー・ボディソープのすすぎ残し
- 背中の乾燥によるバリア機能低下
- 汗による蒸れと雑菌繁殖
背中は目が届かないため、シャンプーやリンスのすすぎ残しが起きやすく、これらの成分が毛穴に残るとニキビを悪化させます。
汗の影響も見逃せません。
背中は汗をかきやすく、特に夏場や運動後にシャツが張り付いて蒸れることで、雑菌が繁殖しやすい環境になります。
- 通気性の良い素材の衣服を選ぶ
- シャンプー・石鹸は念入りにすすぐ
- 入浴後は背中にも化粧水・乳液で保湿
- 汗をかいたら早めにシャワーか着替え
ニキビが治らない人が皮膚科を受診すべきタイミング


ニキビごときで皮膚科なんて大げさ?
と思う方もいるかもしれませんが、適切なタイミングでの受診が早期改善の鍵となります。
以下のような状況では、迷わず皮膚科での専門的な治療を検討してください。
ニキビが治らない人の皮膚科受診のタイミング① 炎症が強いニキビがある場合
明らかに炎症が強く赤く腫れ上がったニキビがある場合は、早めの皮膚科受診をおすすめします。
特に以下のような状態は要注意です。
- 痛みを伴う赤ニキビ
- 膿んでいる黄ニキビ
- 触れると熱感がある
- しこり状に硬くなっている
このような炎症性ニキビは放置するとニキビ跡になるリスクが非常に高い状態です。



市販薬では治まりにくく、医師による抗生物質の処方や切開による膿出しなど、専門的処置が必要になることもあります。
適切な治療を受けることで、以下のような変化が期待できます。
- 炎症を早期に鎮静化
- ニキビ跡を最小限に抑制
- 周囲への炎症拡大を防止
特に顔の目立つ部分に痛々しいニキビができている場合は、跡を残さないためにも早期受診が重要です。
ニキビが治らない人の皮膚科受診のタイミング② セルフケアで改善しない場合
正しいスキンケアや生活改善を1ヶ月以上続けても全く改善しない場合は、皮膚科受診を検討するタイミングです。
通常、適切なセルフケアを行えばニキビは徐々に改善するものです。
セルフケアの限界を感じたら、以下のような状況です。
- 根本的な原因の特定が必要
- 科学的根拠に基づいた治療薬が必要
- 専門的な診断とアドバイスが必要
皮膚科では保険適用の範囲で以下の治療を受けることができます。
- ディフェリン(アダパレン)外用薬
- 過酸化ベンゾイル外用薬
- 抗生物質の内服・外用
- 漢方薬
自己判断でのケアに限界を感じたら、早めに専門医の力を借りることが改善への近道です。
ニキビが治らない人の皮膚科受診のタイミング③ ニキビ跡が気になる場合
長引くニキビによってニキビ跡が残ってしまった場合も、皮膚科で相談することをおすすめします。
ニキビ跡の種類によって適切な治療法が異なります。
- 赤みや茶色い色素沈着:ターンオーバーにより半年~1年で改善の可能性
- クレーター状の凹凸:真皮までのダメージでセルフケアでは改善困難
- 硬いしこり:専門治療が必要
皮膚科では以下の治療が可能です。
気になるニキビ跡があれば、早めに専門的なケアを始めることで将来的に後悔しない肌作りにつながります。
ニキビが治らない人の皮膚科受診のタイミング④ 皮膚科での治療方法
皮膚科ではニキビの状態に応じた様々な治療方法が用意されています。
一般的な保険診療から自費診療まで、幅広い選択肢があります。
- 毛穴詰まり改善薬(アダパレン、過酸化ベンゾイル)
- 抗生物質(外用・内服)
- 漢方薬
- 女性の場合は低用量ピル(ホルモンバランス調整)
- イソトレチノイン(ビタミンA誘導体):皮脂分泌を劇的に抑制し、根本からニキビを治療
- ケミカルピーリング:古い角質除去で毛穴詰まり解消
- Vビームレーザー:赤ニキビの赤みやアクネ菌に効果
- ポテンツァ(高周波治療):皮脂腺にダメージを与えてニキビのできにくい肌に再生
- ダーマペン:クレーター状ニキビ跡の改善
皮膚科医と相談しながら症状に合わせた最適な治療を組み合わせることで、セルフケアでは難しかった頑固なニキビも改善が期待できます。
ニキビが治らない時のNG行為


治らないニキビに悩んでいると、焦るあまり逆効果なNG行動をとってしまうことがあります。
良かれと思ってやっていることが、実はニキビを悪化させている可能性も。



以下の行為には十分注意しましょう。
ニキビが治らない時のNG行為① ニキビを潰す
ニキビを指や爪で潰すのは絶対にNGです。
早く治したい
膿を出せば治る
という気持ちは分かりますが、潰す行為は百害あって一利なしです。
ニキビを潰すと以下のようなリスクがあります。
- 皮膚組織の損傷による炎症の悪化
- 傷口からの雑菌侵入による化膿
- 色素沈着やクレーター状のニキビ跡
- 白ニキビから赤ニキビへの悪化
せっかく早く治るはずだったニキビを重症化させてしまいます。



皮膚科で医師が行う面ぽう圧出(専用器具での膿出し)とは全く違います。
素人が自己流で潰すのは絶対に避けるべき行為です。
どんなに気になっても、ニキビは潰さず触らずが鉄則です。
ニキビが治らない時のNG行為② 過度な洗顔
「ニキビを清潔にしよう」として、1日に何度も洗顔したり長時間ゴシゴシ洗うのは逆効果です。
過度な洗顔は以下のような状況につながります。
- 必要な皮脂まで除去して乾燥を悪化
- 乾燥による皮脂の過剰分泌
- 肌のバリア機能破壊
- 炎症の悪化
特に以下の行為は危険です。
- スクラブ入り洗顔料での強い擦り洗い
- アルコール配合拭き取り化粧水の頻繁使用
- 洗顔料成分の残留による刺激
基本的に洗顔は朝晩2回で十分です。



それ以上はやりすぎと考えてください。
「洗えば洗うほどニキビが良くなる」は大きな誤解です。
ニキビが治らない時のNG行為③ 刺激の強いスキンケア製品
治らないニキビに焦って、強力なピーリング剤や高濃度美容液などに飛びつくのも危険な行為です。
刺激の強いスキンケアには次のリスクがあります。
- 角質の過剰除去によるバリア機能低下
- 肌への過度な刺激による炎症悪化
- 敏感肌状態での慢性化
特に避けたい製品は以下の通りです。
- AHA高濃度配合のピーリング石鹸
- 粗いスクラブ洗顔料
- アルコール・メンソール強配合の収れん化粧水
- レチノール高濃度クリーム(適切な使用法を守らない場合)
ニキビが治らないときほど、スキンケアは低刺激でシンプルにすることが重要です。
石鹸も洗浄力がマイルドなものを選び、保湿剤もノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい処方)のものを使いましょう。
ニキビが治らない時のNG行為④ 放置すること
反対に、
そのうち治るだろう
とニキビを完全放置することも実はNGです。
放置すると以下のようなリスクが発生します。
- 軽度ニキビの重症化
- 炎症の長期化によるニキビ跡形成
- 周囲への炎症拡大
- 治療期間の長期化
特に1ヶ月以上治らないニキビを放置するのは危険です。
ニキビは皮膚の病気です。市販薬や皮膚科での治療など、有効な手段が数多く存在します。
「大人になれば自然に治る」「季節が変われば良くなる」という期待に任せるのではなく、適切なケアや治療で早期改善を目指すことが重要です。



悪化する前に対処することで、治癒も早まりニキビ跡も残りにくくなります。
治らないニキビをそのまま放置するのは今日で終わりにして、できることから対処を始めましょう。
まとめ
「何をしても治らない」と感じるニキビにも、必ず改善の道筋はあります。
重要なのは、その原因を正しく理解し、適切な対処法を継続することです。
今回ご紹介したニキビが治らない8つの主な原因—毛穴のダメージ、肌の乾燥、間違ったスキンケア、外部刺激、ホルモンバランスの乱れ、生活習慣の乱れ、ストレス、偏った食事—は、多くの場合複合的に絡み合っています。
- 正しい洗顔と保湿ケアで肌のバリア機能を整える
- 清潔な環境作りで外部刺激を最小限にする
- 紫外線対策の徹底でダメージを防ぐ
- 生活習慣の見直しで内側から肌を健康にする
- ストレス管理と適度な運動でホルモンバランスを整える
それでも1ヶ月以上改善が見られない場合や、大量発生・強い炎症がある場合は、早めに皮膚科で相談することをおすすめします。
大切なのは「諦めない心」と「正しい知識に基づいたケア」です。



今日から正しい対処法を実践して、ニキビに負けない健やかな肌を目指しましょう。



一人で悩まず、必要な時には専門家の力も借りながら、理想の肌を手に入れてください。


QB CLINIC
編集部
経歴・詳細
総合病院で看護師として働いた後、美容医療の世界へ。現在はオンライン診療専門のQuic Beauty Clinicで患者さんと向き合いながら、正しい美容医療の情報をお伝えしています。
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