トラネキサム酸を飲み続けているけれど、いつまで続ければいいの?
やめたらシミが元に戻ってしまうのでは…
このような不安を抱えている女性は決して少なくありません。

肝斑やシミ治療で処方されるトラネキサム酸は、もともと止血剤として開発された薬ですが、メラニン生成を抑制する働きや抗炎症作用があることから、現在では美容皮膚科でも広く活用されています。
しかし、服用をやめた後の肌の変化について、正しい知識を持っている方は意外に多くありません。
この記事では、トラネキサム酸の服用を中止した際に起こる変化や、効果を持続させるための対策について、最新の医学的根拠をもとに詳しく解説します。
忙しい日々を送る女性にとって必要な情報を、結論を先に示しながらわかりやすくお伝えしていきます。



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QB CLINIC 院長
鍵野 攻允(カギノ コウジ)
若くして脂肪吸引・豊胸専門美容クリニックの院長に抜擢され、現在も日々多くの手術をこなす現役ドクター。 慶應義塾大学病院をはじめ、複数の院での勤務経験を活かし、患者様のお悩みによって、オーダーメイドに治療を提供しております。
経歴・詳細
- 2021年3月日本医科大学医学部 卒業
- 2021年4月慶應義塾大学病院 入職
- 2023年5月QUIC BEAUTY CLINIC 院長
- 2024年12月一般社団法人医鍵会QUIC BEAUTY CLINIC院長
- アムルーズ美容外科
- 東京ブランシェクリニック
- BBクリニック銀座
- 藤ナチュレ美容クリニック
- 日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
- 日本坑加齢医学会(JAAM) 正会員
- vaser認定医
トラネキサム酸をやめたらシミや肝斑は戻る?【結論:戻る可能性が高い】



トラネキサム酸をやめたらシミや肝斑は戻る可能性があります。
それぞれのポイントを詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
トラネキサム酸をやめた時にプラスミンが再び活性化するメカニズム
結論から申し上げると、トラネキサム酸の服用をやめると、シミや肝斑が戻る可能性は高いというのが現実です。
この理由を理解するためには、トラネキサム酸の働き方を知る必要があります。
プラスミンは、角化細胞から炎症性サイトカインの放出を促したり、メラノサイト刺激ホルモンの産生を増加させたりする作用があります。
つまり、トラネキサム酸を継続的に服用することで、このプラスミンの働きが抑えられ、結果的にメラニン生成や炎症反応が抑制されるのです。
トラネキサム酸をやめてからどのくらいで症状が戻るのか
いつからトラネキサム酸の効果がなくなるのかと気になっている方も多いでしょう。



臨床試験結果によると、服用を中止してから比較的早期に変化が現れることが報告されています。
早い方では服用中止後20日から2ヶ月程度で色素沈着が目立ち始めるケースがあります。
さらに詳細な研究結果を見ると、服用中止後6ヶ月以内に約62%(別の研究では39%)の患者さんで肝斑の再発が確認されています。
これは決して少なくない数字であり、多くの方が一定期間内に症状の戻りを経験していることがわかります。
トラネキサム酸をやめた時の個人差による影響の違い
トラネキサム酸の効果や再発のタイミングは、一人ひとりの肌質や生活環境によって大きく異なります。



再発を遅らせる要因として以下が挙げられます。
- 徹底した紫外線対策を継続している
- 肌への摩擦を避けるなど、丁寧なスキンケアを実践している
- 規則正しい生活を送り、ストレス管理ができている
一方、再発を早める要因としては、以下が考えられます。
- 日焼けや強い紫外線への暴露
- 喫煙やストレス過多
- 不規則な生活リズム
特に女性の場合、生理周期や妊娠・授乳期などのホルモンバランスの変化が肝斑に大きく影響することも知られています。
こうした時期にはメラノサイトが活性化しやすく、服用を中止するタイミングとしては注意が必要です。
トラネキサム酸とは?シミ・肝斑への作用機序を解説
シミ・肝斑への作用機序などを含め、トラネキサム酸について解説していきます。



トラネキサム酸が何に効くのかについて、より詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
トラネキサム酸とはプラスミンを抑制する抗プラスミン作用
トラネキサム酸について詳しく理解するため、まず基本的な性質から説明しましょう。



トラネキサム酸は、リジンに類似した合成アミノ酸の一種で、もともとは止血剤として開発された医薬品です。
血液中でプラスミノーゲンのリジン結合部位に結合し、プラスミンへの変換を阻害することで、線維素の分解を抑える働きがあります。
この抗プラスミン作用により、出血を止める効果があることから、外科手術や歯科治療の際の止血目的で長年使用されてきました。
さらに、炎症やアレルギー症状を抑える効果も認められ、口内炎やのどの炎症治療にも活用されています。
トラネキサム酸のメラニン生成を阻害する美白効果
トラネキサム酸の美白効果のメカニズムは、プラスミンの抑制によるものです。
プラスミンが活性化すると、アラキドン酸カスケード(炎症反応の連鎖)を介して、さまざまな炎症性物質やメラノサイト刺激ホルモンが増加します。
トラネキサム酸はプラスミンの生成を根本的に抑制することで、このメラニン産生の悪循環を断ち切ります。
その結果、肝斑の色が徐々に薄くなるだけでなく、肌全体のくすみ改善や美白効果も期待できるのです。
この作用は、表面的にメラニンを除去するのではなく、メラニンが作られる過程そのものに働きかけるため、より根本的な治療法と考えられています。
トラネキサム酸の抗炎症作用によるニキビ跡改善効果
トラネキサム酸には、美白効果以外にも注目すべき作用があります。



それが抗炎症作用です。
炎症を引き起こすサイトカインの放出を抑制する働きがあるため、ニキビや傷跡などの炎症後色素沈着に対しても効果が期待されます。
ただし、炎症後色素沈着の治療においては、ピーリングやトレチノインが第一選択とされることが多く、トラネキサム酸は補助的な治療法として位置づけられています。
そのため、ニキビ跡治療を目的とする場合は、他の治療法と組み合わせることで、より高い効果が期待できるでしょう。
トラネキサム酸をやめた時に起こる4つの変化



トラネキサム酸をやめた時に起こる4つの変化を解説していきます。
トラネキサム酸をやめた時の変化① メラノサイトが再び活性化する
トラネキサム酸の服用を中止すると、最も顕著に現れる変化がメラノサイトの再活性化です。
服用中はプラスミンが抑制されていたため、メラノサイト刺激ホルモンや炎症性サイトカインの産生が抑えられていました。
しかし、服用をやめると、この抑制効果が失われ、再びメラニン生成が盛んになってしまいます。
この変化を最小限に抑えるためには、服用中から継続的なUVケアや肌への摩擦を避けるセルフケアが重要になります。
トラネキサム酸をやめた時の変化② 紫外線への感受性が高まる
トラネキサム酸には抗炎症作用やメラニン生成抑制効果があるため、服用中は紫外線による刺激を受けにくい状態が保たれています。
しかし、服用を中止すると、UV刺激に対する肌の防御力が低下し、これまで以上に紫外線の影響を受けやすくなります。
わずかな日差しでも、肌が敏感に反応してしまう可能性があります。



そのため、服用中止後は特に念入りな紫外線対策が必要です。
SPF30以上、PA+++以上の日焼け止めを毎日使用し、帽子や日傘、サングラスなどの物理的な紫外線カットも併用することをお勧めします。
トラネキサム酸をやめた時の変化③ 既存のシミが濃くなる可能性
服用中は薄くなっていた既存のシミや肝斑が、中止後に再び濃くなることがあります。
研究データによると、服用中止後数ヶ月以内に約62%の患者さんで再発が確認されており、別の試験でも39%の再発率が報告されています。



これは多くの方が経験する変化であり、決して珍しいことではありません。
徐々に薄くなっていたシミが再び目立つようになると、精神的な負担も大きくなりがちです。



そのため、服用中止を検討する際は、医師と十分に相談し、代替治療法や継続的なケア方法についても事前に検討しておくことが大切です。
トラネキサム酸をやめた時の変化④ 新しいシミができやすくなる
トラネキサム酸を継続服用している間は、炎症やメラニン生成が抑制されるため、新たな色素沈着が起きにくい状態が保たれます。
しかし、服用を中止すると、紫外線や摩擦などのわずかな刺激に対しても肌が敏感になり、些細なきっかけで新しいシミが生じやすくなります。
予防策として、肌をこすらない優しい洗顔方法の実践、十分な保湿による肌バリア機能の維持、そして継続的な紫外線対策を心がけることが重要です。
トラネキサム酸の効果を持続させるために必要な継続期間



トラネキサム酸の効果を持続させるために必要な継続期間を紹介していきます。
トラネキサム酸の継続期間① 最低4-5週間は継続すべき理由
トラネキサム酸を服用してすぐに効果が現れるわけではありません。
プラスミンの抑制によるメラニン減少効果は、ある程度の継続期間が必要です。
多くの臨床報告では、服用開始から1~2ヶ月ほどで肝斑が薄くなったと実感する患者さんが多く、別の研究でも効果が現れるまでに4~8週間程度を要することが示されています。
「効果がないから」と早期に判断せず、医師の指示に従って継続することが大切です。
トラネキサム酸の継続期間② 肝斑治療では8週間以上が推奨
肝斑治療におけるトラネキサム酸の適切な服用期間について、医学的なガイドラインも存在します。



日本皮膚科学会の肝斑治療ガイドラインでは、トラネキサム酸750~2,000mg/日を8~12週間服用することが推奨されています。
また、複数の研究を統合して解析したネットワークメタアナリシスでも、750mg/日を12週間服用する治療法が最適であると報告されています。
医師から処方された際は、症状が改善したと感じても自己判断で中止せず、指示された期間をしっかりと守ることが重要です。



トラネキサム酸の効果が出るまでの期間について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
トラネキサム酸の継続期間③ 長期服用の安全性について
長期間飲み続けて本当に大丈夫?
という不安を抱く方も多いでしょう。
多くの研究において、トラネキサム酸の長期服用による重篤な副作用は稀であることが報告されています。
ある長期追跡研究では、5年間の服用で血栓症の発症率が0.3%と、一般人口と変わらないレベルであることが確認されています。
ただし、血栓リスクの高い方では注意が必要であり、多くの医師は3ヶ月服用後に1ヶ月の休薬期間を設けるなど、安全性を考慮した処方を行っています。
長期服用は必ず医師の監督下で行い、定期的な血液検査や問診を受けながら続けることが大切です。
トラネキサム酸をやめる前に検討すべき対策



トラネキサム酸をやめる前に検討すべき対策として、以下の4つを解説していきます。
トラネキサム酸をやめる前の対策① 段階的な減薬を医師と相談する
トラネキサム酸の服用をやめる際、急に中止するのではなく、段階的に減量していくことが推奨されます。
急な服用中止はリバウンド現象を起こしやすく、シミや肝斑が急激に悪化する可能性があります。
医師は患者さんの肌状態や生活環境を総合的に評価し、適切な減薬計画を立てます。
例えば、3ヶ月間の継続服用後に1ヶ月の休薬期間を設け、肌の状態を観察しながら次のステップを決めるといった方法がとられます。
トラネキサム酸をやめる前の対策② 外用薬や他の治療法への切り替え
肝斑治療は、トラネキサム酸の内服薬だけで完結するものではありません。
より包括的なアプローチを検討することが大切です。
- ハイドロキノン外用:メラノサイトの働きを直接抑制
- トレチノイン外用:ターンオーバーを促進してメラニン排出を助ける
- レーザートーニング:低出力でメラニンを徐々に分解
- ピコレーザー:より安全にメラニンを破壊
- ケミカルピーリング:古い角質とともにメラニンを除去
- イオン導入:美白成分を肌の深部まで浸透
- メソセラピー:直接的に美白成分を注入
これらの治療法をトラネキサム酸と併用することで相乗効果が得られ、内服薬を減量・中止する際も効果を維持しやすくなります。
トラネキサム酸をやめる前の対策③ 紫外線対策の徹底継続
トラネキサム酸の服用中止後も、紫外線対策は最も重要なセルフケアの一つです。
- 日焼け止め:SPF30以上、PA+++以上を毎日使用
- 物理的遮断:帽子、日傘、サングラス、UVカット衣類
- 時間帯の配慮:10時~14時の外出をできるだけ避ける
- 季節を問わない継続:曇りの日や冬場も紫外線対策を怠らない
肝斑は紫外線に非常に敏感なシミの一種であるため、わずかな油断が再発につながる可能性があります。
日常的な保湿ケアで肌バリア機能を保つことも、紫外線に負けない健やかな肌作りには欠かせません。
トラネキサム酸をやめる前の対策④ 定期的な肌状態のモニタリング
服用中止後の再発を早期に発見し、適切に対処するためには、定期的な肌状態のチェックが重要です。



効果的なモニタリング方法は、以下の通りです。
- 医師による診察:2~3ヶ月ごとの定期受診で色素沈着の変化を客観的に評価
- セルフチェック:同じ照明・角度で定期的に写真撮影し、変化を記録
- 肌の変化の記録:気になる症状や変化があった際の日付・状況を記録
医師は色素沈着の程度や副作用の有無を専門的に評価し、必要に応じて治療法の調整を行います。
自宅でのセルフチェックも大切ですが、微細な変化を見逃さないためには、やはり専門医による定期的な診察が重要です。



変化に気づいたら、できるだけ早期に相談することをお勧めします。
トラネキサム酸の副作用と服用時の注意点



トラネキサム酸の副作用と服用時の注意点を解説していきます。
トラネキサム酸の一般的な副作用と対処法
トラネキサム酸は比較的安全な薬剤ですが、どのような薬でも副作用の可能性はゼロではありません。
- 消化器症状:吐き気、食欲不振、下痢、胸やけ
- 過敏症状:発疹、かゆみ
- その他:眠気、頭痛、めまい、生理不順
これらの副作用の多くは軽度で一時的なものですが、症状が続く場合や悪化する場合は、服用を中止または減量することで改善することが多いです。



ただし、自己判断での服薬中止は避け、必ず医師や薬剤師に相談してから対処法を決めることが大切です。
副作用が現れた際は、症状の程度や持続時間、他に服用している薬との関係なども詳しく伝えることで、より適切な対応を受けることができます。
トラネキサム酸の併用禁忌薬と飲み合わせの注意
トラネキサム酸は止血作用を持つため、特定の薬剤との併用には注意が必要です。
注意が必要な併用薬
- 止血剤:効果が重複し、血栓リスクが高まる可能性
- 血栓溶解剤:作用が拮抗する
- 経口避妊薬(ピル):血栓リスクの増加
- トロンボモデュリンアルファ製剤:効果に影響を与える可能性
併用禁忌の対象
- 血栓症の既往がある方
- トラネキサム酸に過敏症のある方
- 現在血栓溶解剤を使用中の方
処方を受ける際は、現在服用中の薬やサプリメント、過去の病歴について必ず医師に正確に伝えてください。
市販薬や健康食品であっても、相互作用の可能性があるため、自己判断での併用は避けましょう。
トラネキサム酸の血栓リスクについての正しい理解
止血剤だから血栓ができやすくなるのでは?
という不安を抱く方も多いでしょう。
実際の研究データを見ると、トラネキサム酸の長期服用による血栓症の発症率は一般人口とほぼ同程度であり、脳血栓や心筋梗塞などの重篤な血栓症は非常に稀であることがわかっています。



ただし、以下の方は注意が必要です。
- 過去に血栓症を起こしたことがある方
- ピルを服用中の方
- 喫煙者
- 高齢者
- 腎機能障害のある方
- 長期間の安静が必要な方
これらのリスク因子をお持ちの方は、医師による慎重な判断のもとで使用される必要があります。



血栓症を疑う症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、医療機関を受診してください。
- 片脚の腫れや痛み
- 胸痛や息切れ
- 手足の麻痺
- 突然の頭痛
- 視覚障害
トラネキサム酸をやめた後でも効果を維持する代替治療法



トラネキサム酸をやめた後でも効果を維持する代替治療法を紹介していきます。
トラネキサム酸の代替治療法① ハイドロキノンやトレチノインの外用
トラネキサム酸の内服をやめた後も、外用薬を活用することで美白効果を継続することができます。
ハイドロキノンの特徴は、以下の通りです。
- メラノサイトのチロシナーゼ活性を直接阻害
- 「肌の漂白剤」と呼ばれるほど強力な美白効果
- 医療機関で処方される高濃度製品(4~5%)は特に効果的
- シミや肝斑治療の第一選択薬として世界的に使用



また、トレチノインには以下のような特徴があります。
- ビタミンA誘導体で、肌のターンオーバーを促進
- メラニンを含む古い角質の排出を助ける
- ハイドロキノンとの併用で相乗効果を発揮
- 肌質改善効果も期待できる
これらの外用薬は、ハイドロキノンでメラニン生成を抑制し、トレチノインで蓄積したメラニンの排出を促進するという、内服薬とは異なるアプローチで美白効果を発揮します。
ただし、赤みや皮むけなどの副作用が出やすいため、必ず医師の指導のもとで使用しましょう。
トラネキサム酸の代替治療法② レーザートーニングとの組み合わせ
近年の肝斑治療において、レーザー治療の技術革新は目覚ましいものがあります。
レーザートーニングの特徴
- 低出力のQスイッチNd:YAGレーザーを使用
- メラニンを少しずつ破壊しながら肌へのダメージを最小限に抑制
- 従来は禁忌とされていた肝斑にも安全に適用可能
- 施術による炎症リスクが低い
ピコレーザーの特徴
- さらに短時間のパルス幅でメラニンを破壊
- 周辺組織への熱ダメージをより抑制
- 色素沈着のリスクがさらに低減
- 少ない施術回数で効果を実感
これらのレーザー治療は、トラネキサム酸内服やハイドロキノン外用と組み合わせることで、より高い相乗効果が期待できます。
施術の回数や間隔は、肌の状態や色素沈着の程度によって個人差があるため、皮膚科専門医と相談しながら治療計画を立てることが重要です。
トラネキサム酸の代替治療法③ ビタミンCやグルタチオンの内服継続
トラネキサム酸の代替として、他の内服薬を活用する方法もあります。
ビタミンCの美白効果 | ・メラニン生成に関わるチロシナーゼ活性を抑制 ・強力な抗酸化作用でメラニン生成を根本から抑制 ・コラーゲン生成促進による肌質改善効果 ・安全性が高く長期服用が可能 |
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グルタチオンの特徴 | ・体内の主要な抗酸化物質 ・メラニン生成抑制と解毒作用 ・肝機能向上による全身の美容効果 ・システインなどのアミノ酸との併用でより効果的 |
その他の有効な内服成分 | ・システイン:メラニン生成抑制と排出促進 ・ビタミンE:抗酸化作用と血行促進 ・複合ビタミンB群:肌の新陳代謝をサポート |
食事からの摂取に加えて、サプリメントや処方薬として取り入れることで、内側からの美白ケアを継続できます。
まとめ
トラネキサム酸の服用を中止すると、プラスミン抑制効果が失われることにより、シミや肝斑が戻る可能性が高いことがわかりました。
臨床データでは、服用中止後20日~2ヶ月で色素沈着が目立ち始め、6ヶ月以内に約40~60%の患者さんで再発が報告されています。



効果を実感するためには最低4~8週間の継続が必要で、肝斑治療では8~12週間以上の服用が推奨されています。
長期服用は医師の監督下で行い、3ヶ月服用後に1ヶ月の休薬期間を設けるなど、安全性を重視したアプローチが重要です。
副作用については、主に消化器症状や軽度の過敏症が中心で、重篤な血栓症は稀とされています。
トラネキサム酸をやめる場合の代替治療法として、ハイドロキノン・トレチノイン外用、レーザートーニング、ビタミンCやグルタチオンの内服などがあり、これらを組み合わせることで効果の維持が期待できます。
最も大切なのは、紫外線対策・摩擦を避けることやストレス管理などのセルフケアを、治療中・中止後を問わず継続することです。
肝斑やシミに悩む方は、トラネキサム酸を漫然と飲み続けるのではなく、皮膚科専門医と相談しながら適切な期間・用量で服用し、生活習慣の改善や他の治療法を組み合わせた総合的なケアを行うことが重要です。



再発への不安を抱えすぎることなく、ご自身に最適な治療プランで美しい肌を目指していきましょう。


QB CLINIC
編集部
経歴・詳細
総合病院で看護師として働いた後、美容医療の世界へ。現在はオンライン診療専門のQuic Beauty Clinicで患者さんと向き合いながら、正しい美容医療の情報をお伝えしています。
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