ウゴービが保険適用になったと聞いたけど、本当に自分も使えるの?
費用はどのくらいかかるんだろう?
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
肥満症でお悩みの方にとって、新しい治療選択肢として注目されているウゴービですが、実は保険適用にはかなり厳しい条件があります。
本記事では、ウゴービの保険適用条件から実際の費用、処方可能な病院まで、医師の視点から詳しく解説いたします。
3割負担の場合、月額約1.2~1.3万円程度の薬剤費で治療を受けることができます。
それでは、あなたがウゴービ治療の対象となるかどうか、詳しく確認していきましょう。
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QB CLINIC 院長
鍵野 攻允(カギノ コウジ)
若くして脂肪吸引・豊胸専門美容クリニックの院長に抜擢され、現在も日々多くの手術をこなす現役ドクター。 慶應義塾大学病院をはじめ、複数の院での勤務経験を活かし、患者様のお悩みによって、オーダーメイドに治療を提供しております。
経歴・詳細
- 2021年3月日本医科大学医学部 卒業
- 2021年4月慶應義塾大学病院 入職
- 2023年5月QUIC BEAUTY CLINIC 院長
- 2024年12月一般社団法人医鍵会QUIC BEAUTY CLINIC院長
- アムルーズ美容外科
- 東京ブランシェクリニック
- BBクリニック銀座
- 藤ナチュレ美容クリニック
- 日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
- 日本坑加齢医学会(JAAM) 正会員
- vaser認定医
ウゴービとは?保険適用できる?肥満症治療薬の基本情報
まずはウゴービがどのような薬なのか、基本的な情報を整理していきます。
本当に保険で使えるようになったの?
という疑問をお持ちの方も多いと思いますので、ここから丁寧に説明いたします。
ウゴービとはGLP-1受容体作動薬セマグルチドの注射薬



ウゴービは、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体作動薬と呼ばれるタイプの肥満症治療薬です。
有効成分はセマグルチドで、もともと2型糖尿病の治療薬として開発されました。
しかし、この薬には強力な食欲抑制作用があることが分かり、肥満症治療にも応用されるようになったのです。



GLP-1は私たちの小腸から分泌されるホルモンで、血糖値を下げたり食欲を抑えたりする働きがあります。
ウゴービに含まれるセマグルチドは、このGLP-1と同じような作用を持つ薬です。
具体的には以下のような効果があります。
- 脳の満腹中枢に働きかけて食欲を抑制
- 胃の動きを遅くして満腹感を持続させる
- 結果として食事量が自然と減り、体重減少につながる
ウゴービは週1回、お腹や太ももなどに自分で注射するタイプの薬です。
ペン型の使い捨て注射器を使用するため、注射が初めての方でも比較的簡単に使用できます。
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ウゴービは2024年2月より日本で保険適用開始
いつから日本で使えるようになったのか気になっている方も多いでしょう。
ウゴービは2023年3月に厚生労働省から承認を受けましたが、薬価の設定に時間がかかり、実際に保険診療で使用できるようになったのは2024年2月22日からです。
これは日本にとって画期的な出来事でした。
なぜなら、アジア諸国では初めて、世界でも6番目のウゴービ導入国となったからです。



それまで日本には保険適用の肥満症治療薬がほとんどなく、多くの患者さんが高額な自費診療を選択せざるを得ない状況でした。
ただし、新しい強力な薬であるため、適正使用を確保するために非常に厳しい条件が設けられています。
「誰でも簡単に処方してもらえる」というものではなく、処方する医療機関や医師、そして患者さん側にも細かい要件が定められているのです。
重要なのは、ウゴービは美容目的やダイエット目的だけでは保険適用にならないという点です。



あくまで「肥満症」という疾患の治療として使用される場合のみ、保険診療の対象となります。
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ウゴービとオゼンピックやリベルサスとの違い
オゼンピックやリベルサスと何が違うの?
という質問がよく見られます。
これらの薬は同じセマグルチドという成分を含んでいますが、用途や用量が大きく異なります。
比較項目 | ウゴービ | オゼンピック | リベルサス |
---|---|---|---|
適応疾患 | 肥満症治療(減量目的) | 2型糖尿病治療 | 2型糖尿病治療 |
用量 | 週1回最大2.4mgまで | 週1回最大1.0mgまで | 1日1回最大14mg |
投与方法 | 週1回の皮下注射 | 週1回の皮下注射 | 毎日服用する飲み薬(経口薬) |
減量効果 | 平均約15%の体重減少 | 平均約6-7%の体重減少 | オゼンピック1.0mgと同程度 |
保険適用 | 肥満症(条件あり) | 2型糖尿病 | 2型糖尿病 |
- ウゴービ:肥満症治療(減量目的)
- オゼンピック・リベルサス:2型糖尿病治療
- ウゴービ:週1回最大2.4mgまで投与可能
- オゼンピック:週1回最大1.0mgまで
- リベルサス:1日1回最大14mg(経口薬)
この用量の違いが、減量効果の差につながります。
海外の臨床試験では、ウゴービ2.4mgの方がオゼンピック1.0mgより大幅な体重減少効果を示しています。



また、投与方法にも違いがあります。
- ウゴービ・オゼンピック:週1回の皮下注射
- リベルサス:毎日服用する飲み薬
リベルサスは注射に抵抗がある方には魅力的ですが、効果の面では注射薬の方が優れているのが現状です。
つまり、肥満症の治療を保険診療で受けたいという場合、現在の選択肢はウゴービのみということになります。
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ウゴービの保険適用条件【厳格な要件】
ここからが最も重要な部分です。
自分はウゴービの保険適用を受けられるのか?
と多くの方が気になっているでしょう。
残念ながら、ウゴービの保険適用条件は非常に厳格で、すべての条件を満たす必要があります。
以下の4つの条件をすべてクリアした場合のみ、保険診療でウゴービ治療を受けることができます。



一つでも欠けると保険適用外となってしまいますので、慎重にチェックしてみてください。
ウゴービの保険適用条件① BMI27以上または35以上の基準
最初の関門は、肥満度を示すBMI(体重kg÷身長m²)の基準です。
- BMI35以上の場合
高度肥満症と判定され、この体重要件をクリアします。例えば身長170cmの方なら体重約101kg以上、身長160cmの方なら約90kg以上に相当します。 - BMI27以上35未満の場合
中等度肥満に該当し、追加の条件を満たせば適用可能です(詳しくは条件③で説明)。身長170cmなら約78kg以上に相当します。 - BMI27未満の場合
残念ながら、どのような事情があってもウゴービの保険適用対象外となります。



まずはご自身のBMIを計算してみてください。
この基準を満たしていない場合、他の条件をいくら満たしていても保険適用は受けられません。
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ウゴービの保険適用条件② 高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかが必須
BMIの基準をクリアしても、それだけでは不十分です。
肥満に伴う健康障害として、以下の3つの疾患のうち少なくとも1つを有していることが必要です。
単に「血圧が少し高め」「コレステロール値がやや高い」というレベルではなく、実際に医師から診断を受け、薬物治療を受けている必要があります。



逆に言えば、いくらBMIが高くても、これら生活習慣病の診断が一切ない場合は保険適用になりません。
ウゴービは単純な肥満ではなく、健康に影響を与えている「肥満症」の治療薬として位置付けられているからです。
また、これらの疾患があっても適切な治療を受けていない場合(薬を処方されているのに服用していない等)は、まずその治療を優先する必要があります。
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ウゴービの保険適用条件③ 肥満に関連する健康障害2つ以上(BMI27以上の場合)



BMIが27以上35未満の方は、追加の条件が必要になります。
前述の高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれか1つに加えて、肥満に関連する健康障害をもう1つ以上有していることが求められます。
- 高尿酸血症・痛風
- 冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞など)
- 脳卒中の既往
- 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
- 月経異常・不妊症(多嚢胞性卵巣症候群による)
- 睡眠時無呼吸症候群
- 運動器疾患(膝関節症など)
- 肥満関連腎臓病
つまり、BMI30で高血圧と脂肪肝がある方などが該当します。
BMI35以上の方は、この「2つ以上」という追加要件は免除されますが、最低1つは前述の基本的な生活習慣病(高血圧等)を有している必要があります。
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ウゴービの保険適用条件④ 6ヶ月以上の食事療法・運動療法実施が前提
最後の条件が、多くの方にとって最も高いハードルとなるでしょう。
ウゴービは「最後の手段」として位置付けられており、まずは十分な生活習慣改善を行った上で、効果が不十分な場合にのみ使用できるとされています。
- ウゴービを処方予定の医療機関で6ヶ月以上の食事療法・運動療法を実施
- 2ヶ月に1回以上の管理栄養士による栄養指導を受けること
- 食事・運動の記録をつけ、医療者による指導を受けること
- それでも十分な減量効果が得られなかったことの記録
つまり、すぐにでもウゴービを使いたい場合でも、最低半年間は生活習慣の改善に真剣に取り組む必要があります。
この条件により、楽に痩せたいという軽い気持ちでの使用を防ぎ、本当に薬物療法が必要な方に限定して処方されるようになっています。
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ウゴービの保険適用時の費用・薬価
条件は満たしているけど、実際の費用はどのくらいかかるの?
上記のように、ウゴービの費用について気になっている方も多いでしょう。
保険適用とはいえ、決して安価ではありませんが、自費診療と比較すると大幅に負担が軽減されます。



ウゴービの費用について、以下の3つを解説していきます。
ウゴービ保険適用時の費用① 3割負担での月額費用(用量別)
ウゴービには用量別に5種類のペン製剤があり、それぞれに薬価が設定されています。
ウゴービの用量 | 1回分の費用 |
---|---|
0.25mg | 1,876円 |
0.5mg | 3,201円 |
1.0mg | 5,912円 |
1.7mg | 7,903円 |
2.4mg | 10,740円 |



治療は0.25mgから開始し、4週間ごとに段階的に増量していきます。
最終的には2.4mgで維持することが多く、この場合の薬剤費は以下のようになります。
- 薬剤費:10,740円×4本=42,960円/月
- 3割負担での自己負担額:約12,900円/月



増量期間中はもう少し安くなります。
- 0.5mg期(2か月目):約3,840円/月
- 1.0mg期(3か月目):約7,100円/月
- 1.7mg期(4か月目):約9,480円/月
最終的には月1.2~1.3万円程度の薬剤費が継続的にかかると考えておきましょう。



なお、所得によっては高額療養費制度も活用できる可能性があります。
他の治療と合算して月額自己負担限度額を超える場合は、払い戻しを受けることができます。
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ウゴービ保険適用時の費用② 初診・検査費用も含めた総費用
ウゴービ治療では、薬剤費以外にも様々な費用が発生します。
初診時にかかる費用
- 初診料
- 血液検査(血糖値、肝機能、腎機能、脂質など)
- 尿検査
- 必要に応じて追加検査
- 初回総額(3割負担):5,000円前後
定期受診時の費用
- 再診料(月2回)
- 月1回の血液検査(副作用チェック)
- 処方箋料
- 月額(3割負担):数千円程度
総合的な月額負担
- 薬剤費:約12,900円
- 診察・検査費:約3,000円
- 合計:月15,000~16,000円程度
ウゴービは新薬のため、最初の1年間は2週間分ずつしか処方できません。



そのため月2回の通院が必要で、その分の診察料も考慮する必要があります。
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ウゴービ保険適用時の費用③ 自費診療との費用比較
保険適用のメリットを実感していただくため、自費診療との比較をしてみましょう。
保険診療(3割負担)の場合
- 月額約15,000円(薬剤費+診察・検査費)
- 医薬品副作用被害救済制度の対象
- 適正使用ガイドラインに沿った安全な治療
自費診療の場合
- 月額8~12万円以上(医療機関により大幅に異なる)
- 全額自己負担
- 医薬品副作用被害救済制度の対象外
年間で考えると
- 保険診療:約18万円
- 自費診療:約100~150万円
この差は非常に大きく、長期間の治療継続を考えると保険適用の恩恵は計り知れません。
ただし、保険適用には前述した厳格な条件があるため、該当しない方は自費診療を選択することになります。



安全面でも、保険診療では適正使用ガイドラインに沿った慎重な管理が行われ、万一の副作用の際には公的な救済制度も利用できるというメリットがあります。
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ウゴービを処方できる医療機関と医師要件
条件も満たしているし、費用も理解したけど、どこの病院に行けば処方してもらえるの?
これも重要なポイントです。
ウゴービを処方できる条件① 専門医在籍の教育研修施設が必須



ウゴービを処方できる医療機関には、厳格な要件が設けられています。
- 標榜診療科:内科、循環器内科、内分泌内科、代謝内科、糖尿病内科のいずれかを標榜
- 専門医の在籍:日本循環器学会・日本糖尿病学会・日本内分泌学会の専門医が常勤で勤務
- 教育研修施設:上記学会の認定教育研修施設(関連施設も含む)
- 管理栄養士:常勤の管理栄養士が在籍し、栄養指導を提供できること
これらすべての条件を満たす医療機関のみが、保険診療でウゴービを処方できます。
要するに、専門的な知識と経験を持つ医師がいる、しっかりとした医療体制の整った施設に限定されているということです。



このような厳しい条件が設けられているのは、ウゴービが強力な作用を持つ新しい薬であり、適切な管理のもとで使用する必要があるためです。
ウゴービを処方できる条件② 大学病院・総合病院が中心
前述の条件を満たすのは、主に以下のような医療機関です。
処方可能な医療機関 | 大学附属病院 総合病院(肥満症外来・内分泌代謝科等を有する) 基幹病院の内分泌代謝センター 糖尿病学会認定教育施設のクリニック(少数) |
---|---|
処方できない医療機関 | 一般的な街のクリニック 専門医のいない診療所 美容クリニック(保険診療の場合) |



現実的には、肥満症外来や内分泌代謝科を持つ大学病院や総合病院が処方の中心となっています。
これらの病院では、医師・管理栄養士・看護師などがチームを組んで、安全で効果的な治療を提供する体制が整っています。
もしかかりつけのクリニックでウゴービを希望しても、「当院では処方できませんので、適応病院をご紹介します」と言われることが多いでしょう。
ウゴービを処方できる条件③ 2週間処方制限(発売から1年間)
ウゴービには、発売から1年間の処方制限があります。
- 1回の処方は14日分(2週間分)まで
- 患者さんは2週間ごとに必ず通院が必要
- 毎月の血液検査が義務付けられている
これは新薬の安全性データを蓄積するための措置で、多くの新薬に適用される一般的なルールです。
患者さんにとっては通院の負担が大きくなりますが、副作用の早期発見や治療効果の細かなモニタリングができるというメリットもあります。



通院スケジュールは、以下のようなイメージです。
- 月2回の診察
- 月1回の血液検査
- 体重や血圧の測定
- 副作用の確認と生活指導
この制限は発売から1年が経過すれば緩和される予定で、通常は30日処方が可能になります。



遠方から通院される方は、スケジュール調整が大変かもしれませんが、一部の施設ではオンライン診療を活用した対応も検討されています。
ウゴービの効果と投与方法
実際にどのくらい痩せられるの?
どんな風に使うの?
とウゴービについて疑問を抱いている方も多いでしょう。
ここからは、ウゴービの効果と使用方法について詳しく説明します。
ウゴービの効果と投与方法① 平均13-15%の体重減少効果



ウゴービの減量効果は、海外の大規模臨床試験で確認されています。
主要な臨床試験結果は、以下の通りです。
- STEP試験(68週間):平均約15%の体重減少
- 体重100kgの方なら約15kg減に相当
- 従来の食事療法・運動療法では得がたい大幅な減量



臨床試験結果を参考に、具体例を考えてみましょう。
- 体重90kgの方 → 約13.5kg減で76.5kg
- 体重80kgの方 → 約12kg減で68kg
- 体重70kgの方 → 約10.5kg減で59.5kg
ただし、これは平均値であり、個人差があります。
5%程度の方もいれば、20%以上減量される方もいます。



重要なのは、5%を超える体重減少が得られれば、肥満による健康リスク(糖尿病・心血管疾患など)が大幅に改善されるという点です。
- 治療前のBMIが高い方
- 食事療法・運動療法を併用している方
- 定期的に通院し、適切な用量調整を受けている方
実際の患者さんからは、以下のような声が多く見られます。
食欲が自然と落ちた
間食をしたいと思わなくなった
満腹感が長続きする
単に体重が減るだけでなく、睡眠時無呼吸症候群の改善や関節痛の軽減なども報告されています。
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ウゴービの効果と投与方法② 週1回の皮下注射・最大68週間
ウゴービは週1回、決まった曜日に自分で注射を行います。



ウゴービの注射方法は、以下の通りです。
- 注射部位:お腹の皮下脂肪部分(太ももや上腕裏も可)
- 使用器具:ペン型の使い捨て注射器
- 所要時間:数十秒程度
- 針の太さ:細く短いため、痛みは最小限
- 最大68週間(約1年4か月)
- 日本人を含む臨床試験のデータに基づく推奨期間
- 十分な効果が得られれば、68週より前に終了することも可能
また、ウゴービを注射する際は、以下のコツも意識しておくことがおすすめです。
- 注射部位は毎回少しずらす
- 室温に戻してから注射する
- アルコール綿で注射部位を清拭
- 注射後は軽く押さえる程度(揉まない)
多くの方が注射は怖いと感じていますが、実際に始めてみると
思っていたより簡単だった
痛みもほとんどない
という方がほとんどです。
週1回のペースは、忙しい方でも比較的続けやすいスケジュールです。
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ウゴービの効果と投与方法③ 用量調整スケジュール(0.25mg〜2.4mg)
ウゴービは段階的に用量を増やしていくことで、副作用を最小限に抑えながら効果を最大化します。
- 1~4週目:0.25mg(導入期・体を慣らす期間)
- 5~8週目:0.5mg
- 9~12週目:1.0mg
- 13~16週目:1.7mg
- 17週目以降:2.4mg(維持量)
このように約16週間(4か月)かけて、ゆっくりと目標用量まで増量していきます。



また、以下の増量時の注意点も把握しておきましょう。
- 吐き気や食欲不振が一時的に強くなることがある
- 症状が強い場合は増量を延期することも可能
- 個々の患者さんの状態に応じて調整する
- 無理をせず、体が慣れるのを待つことが大切
1.7mgで十分な効果が得られれば、そこで維持することもあります。
高齢の方や体格の小さい方では、より低い用量で継続する場合もあります。
重要なのは、患者さん一人ひとりに最適な用量を見つけることです。



主治医と相談しながら、無理のないペースで進めていきましょう。
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ウゴービと他のGLP-1薬との比較
他にも似たような薬があると聞いたけど、ウゴービとどう違うの?
このような疑問をお持ちの方も多いでしょう。
ここでは主要なGLP-1関連薬との比較を行います。
ウゴービとオゼンピックとの効果・用量の違い
同じセマグルチドを成分とするオゼンピックとウゴービですが、用途と効果に明確な違いがあります。
項目 | オゼンピック(Ozempic) | ウゴービ(Wegovy) |
---|---|---|
適応症 | 2型糖尿病治療 | 肥満症治療 |
最大投与量 | 1.0mg/週 | 2.4mg/週 |
平均減量効果 | 約6~7% | 約15% |
効果の比較 | 基準(半分程度の効果) | オゼンピックの約2倍以上 |
保険適用 | 2型糖尿病がある場合のみ | 肥満症(糖尿病の有無を問わない) |
使い分けの考え方 | ・糖尿病の血糖管理を優先 ・体重減少効果は控えめ | ・糖尿病がなく肥満症の方は第一選択 ・糖尿病がある方でも減量効果を優先するならこちら |
実際の臨床では、糖尿病のある肥満患者さんでも、減量を主目的とする場合はウゴービを選択することが多くなっています。
より高い減量効果により、結果的に血糖値の改善も期待できるからです。
ウゴービとマンジャロとの体重減少効果比較
海外で注目されているマンジャロ(チルゼパチド)との比較も重要なポイントです。
マンジャロの特徴
- GIP/GLP-1受容体作動薬(ウゴービよりも強力な作用)
- 海外での減量効果:平均20.9%(15mg使用時)
- 日本では糖尿病薬としてのみ承認(肥満症適応はまだなし)
効果の比較
- ウゴービ2.4mg:平均約15.6%減量
- マンジャロ15mg:平均約20.9%減量
- マンジャロの方がより強力な可能性
今後の展望
- マンジャロの肥満症適応(商品名:ゼップバウンド)の承認申請中
- 日本でも将来的に選択肢が増える可能性
- 現在はウゴービが肥満症治療薬の第一選択
マンジャロは確かに魅力的な選択肢ですが、より強力な作用があるということは、副作用のリスクも高まる可能性があります。



現在のところ日本では肥満症への使用は認められていませんので、まずはウゴービでの治療を検討するのが現実的です。
ウゴービとリベルサス(経口薬)との使い分け
注射が苦手だから飲み薬のリベルサスを使いたい
という方もいますが、いくつかの重要な違いがあります。
リベルサスの制約
- 適応:2型糖尿病のみ(肥満症適応なし)
- 最大用量:14mg/日
- 効果:オゼンピック1.0mg/週と同程度
- 保険適用:糖尿病患者のみ
ウゴービとの効果比較
- リベルサス14mg/日 ≒ オゼンピック1.0mg/週 < ウゴービ2.4mg/週
- 減量効果:ウゴービの方が明らかに優秀
使用上の利便性
- リベルサス:毎朝空腹時服用、30分後まで飲食禁止
- ウゴービ:週1回注射のみ
適応による使い分け
- 肥満症治療が目的:ウゴービ(保険適用)
- どうしても注射が嫌で、糖尿病もある:リベルサス(保険適用)
- 肥満症のみで注射が嫌:リベルサス(自費診療・適応外使用)
現実的には、減量効果と利便性を考えると、注射に抵抗がなければウゴービを選択される方が多いのが現状です。



リベルサスは毎日の服用が必要であり、服用方法にも制約があるため、実際にはウゴービの方が続けやすいという声もよく聞かれます。
ウゴービの副作用と注意事項
効果が高い分、副作用についても正しく理解しておく必要があります。
どんな副作用があるの?
安全性は大丈夫?
といった不安をお持ちの方も多いでしょう。



ここからは、ウゴービの副作用と注意事項を解説していきます。
ウゴービの主な副作用(消化器症状)



ウゴービで最も頻繁に見られるのは消化器系の副作用です。
主な副作用と発現頻度は、以下の通りです。
これらの副作用は、治療を開始した直後や薬の投与量を増やしたタイミングで最も多く見られます。
副作用の出方には個人差があり、強く感じる方もいれば、まったく症状を感じない方もいます。



副作用が辛いと感じる場合は、以下の対処方法を実践してみましょう。
- ゆっくりとした増量:体を薬に慣らしていく
- 制吐剤の使用:吐き気が強い場合は処方可能
- 食事の調整:少量ずつ、あっさりしたものを摂取
- 水分補給:脱水を防ぐため十分な水分摂取
実際の患者さんからは
最初の1週間は少し気持ち悪かったけど、すぐに慣れた
食欲が自然と落ちて、あまり食べたいと思わなくなった
といった声が聞かれます。
気になる症状があれば、遠慮なく主治医に相談してください。
ウゴービを投与できない人・禁忌
ウゴービには、絶対に使用してはいけない方(禁忌)や、慎重に検討が必要な方がいます。
区分 | 内容 |
---|---|
絶対禁忌(使用不可) | ・妊娠中・授乳中の女性 ・妊娠を計画している女性(治療前に相談が必要) ・セマグルチドに対してアレルギーがある方 ・重度の胃腸疾患がある方 |
慎重投与(医師が慎重に判断) | ・重度の腎機能障害 ・重度の肝機能障害 ・甲状腺の髄様癌の既往または家族歴 ・多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2) |
年齢制限 | ・18歳未満:安全性が確立されていない ・75歳以上:慎重投与 |
その他注意が必要な方 | ・膵炎の既往がある方 ・胆石症の既往がある方 ・重篤な低血糖を起こしたことがある方 |
治療開始前には詳しい問診と血液検査を行い、これらのリスクファクターがないか慎重に確認します。
ウゴービの定期受診と検査の重要性
ウゴービ治療では、定期的な医師のフォローが欠かせません。
区分 | 内容 |
---|---|
定期受診の頻度 | ・最初の1年間:2週間ごと(処方制限のため) ・1年経過後:月1回程度(予定) |
毎回の診察内容 | ・体重や血圧、脈拍の測定 ・副作用の確認 ・食事や運動療法の指導 ・生活習慣の見直し |
定期検査 | ・血液検査(月1回):肝機能、腎機能、膵酵素、血糖値など ・必要に応じて:腹部エコー、心電図など |



これらのフォローアップは、以下のような点から重要とされています。
- 副作用の早期発見:膵炎や胆石症などの重篤な副作用をチェック
- 効果の評価:体重減少の進捗を確認し、必要に応じて治療方針を調整
- 生活習慣指導:薬物療法と並行して行う重要なサポート
- モチベーション維持:定期的な面談で治療継続をサポート
「2週間ごとの通院は大変」と感じる方も多いですが、新しい薬を安全に使用するための重要な期間です。
この期間にしっかりとした治療習慣を身につけることで、長期的な成功につながります。
まとめ
ウゴービは日本で初めて保険適用となった本格的な肥満症治療薬として、多くの患者さんに新たな希望をもたらしています。



ここで当記事で紹介した重要なポイントを整理しておきましょう。
ウゴービの基本情報
- 2024年2月から保険適用開始
- GLP-1受容体作動薬セマグルチドを含む注射薬
- 週1回の自己注射で平均15%程度の大幅な減量効果
保険適用の厳格な条件
- BMI27以上(35以上なら条件緩和)
- 高血圧・脂質異常症・糖尿病のいずれかが必須
- BMI27-35の場合は肥満関連健康障害2つ以上
- 6ヶ月以上の食事療法・運動療法の実施
費用面でのメリット
- 3割負担で月約12,900円の薬剤費
- 診察・検査費を含めても月15,000円前後
- 自費診療(月10万円以上)と比較して大幅な負担軽減
処方可能な医療機関
- 専門医在籍の教育研修施設に限定
- 主に大学病院や総合病院が中心
- 最初の1年間は2週間ごとの処方制限
治療効果と方法
- 段階的増量により副作用を最小化
- 最大68週間の治療期間
- 食事療法・運動療法との併用が必須
安全性への配慮
- 主な副作用は消化器症状(吐き気、下痢等)
- 定期的な血液検査による副作用モニタリング
- 禁忌事項や慎重投与対象者の慎重な選別
ウゴービ治療を検討されている方は、まずご自身が保険適用条件を満たしているかを確認し、適切な専門医療機関を受診することから始めましょう。
条件は確かに厳しいですが、該当する方にとっては画期的な治療選択肢となるはずです。
肥満症は単なる外見の問題ではなく、様々な健康リスクを伴う疾患です。



適切な治療により体重を減らすことで、糖尿病や心血管疾患のリスクを大幅に軽減できます。
医師があなたの状況を詳しく評価し、最適な治療方針を提案してくれるでしょう。
健康な体を取り戻すための第一歩を、勇気を持って踏み出してください。


QB CLINIC
編集部
経歴・詳細
総合病院で看護師として働いた後、美容医療の世界へ。現在はオンライン診療専門のQuic Beauty Clinicで患者さんと向き合いながら、正しい美容医療の情報をお伝えしています。
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