朝起きてリベルサスを飲んだあと、また眠くなって二度寝してしまった…
リベルサス服用後の二度寝はこれって本当にだめなの?
このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
Yahoo!知恵袋でも同様の質問が数多く投稿されており、多くの方が理由を知りたがっています。
結論から申し上げると、リベルサス服用後の二度寝は低血糖による意識障害などの重篤なリスクがあるため、絶対にだめな行為です。
本記事では、医師の観点から「なぜリベルサス服用後の二度寝がダメなのか」という根本的な理由を詳しく解説し、安全な服用方法から万一の際の対処法まで、実用的な情報をお伝えします。
正しい知識を身につけることで、リベルサスの効果を最大限に活用しながら、安全に治療を続けていただけるでしょう。





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QB CLINIC 院長
鍵野 攻允(カギノ コウジ)
若くして脂肪吸引・豊胸専門美容クリニックの院長に抜擢され、現在も日々多くの手術をこなす現役ドクター。 慶應義塾大学病院をはじめ、複数の院での勤務経験を活かし、患者様のお悩みによって、オーダーメイドに治療を提供しております。
経歴・詳細
- 2021年3月日本医科大学医学部 卒業
- 2021年4月慶應義塾大学病院 入職
- 2023年5月QUIC BEAUTY CLINIC 院長
- 2024年12月一般社団法人医鍵会QUIC BEAUTY CLINIC院長
- アムルーズ美容外科
- 東京ブランシェクリニック
- BBクリニック銀座
- 藤ナチュレ美容クリニック
- 日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
- 日本坑加齢医学会(JAAM) 正会員
- vaser認定医
リベルサス服用後に二度寝がダメな理由


リベルサス服用後の二度寝がなぜこれほど危険視されているのでしょうか。
主な理由は3つあります。
いずれも命に関わる可能性があるため、しっかりと理解しておくことが大切です。
リベルサス二度寝ダメな理由①
低血糖による意識障害のリスクがある
リベルサス服用後に二度寝してはいけない最大の理由は、低血糖による意識障害(昏倒)を引き起こすリスクがあるためです。
リベルサスは血糖値を下げる作用が強く、特に他の血糖降下薬との併用時には低血糖への注意が必要です。



起床後に服用してそのまま長時間寝てしまうと、その間ずっと飲食できずエネルギー補給ができません。
体内では血糖値がどんどん消費され、睡眠中に低血糖が進行しても気づかず、最悪の場合昏睡状態に陥る危険性があります。



医療現場では「服用直後に昏倒しても、寝ているだけに見えて発見が遅れる」として、リベルサス服用後の二度寝を厳しく禁じる医師も多くいます。
睡眠中の重度低血糖は命に関わるため、服用後の二度寝は絶対に避けなければなりません。
リベルサス二度寝ダメな理由②
副作用に気づけない危険性がある
リベルサス服用後の二度寝がダメなもう一つの理由は、服用後に現れる副作用の兆候を見逃してしまう恐れがあることです。
リベルサスには低血糖以外にも、消化不良・胃部不快感・吐き気など様々な副作用が報告されています。
例えば、服用後30分ほどして強い吐き気や腹痛(急性膵炎の可能性)などの重大な症状が出ても、二度寝していれば自覚することができません。



低血糖の初期症状(めまい・ふらつき・極度の倦怠感など)も、起きていればすぐに対処できますが、睡眠中だと気づかずに重症化してしまいがちです。
厚生労働省もGLP-1薬の重大な副作用として低血糖症状や急性膵炎が起こりうると注意喚起しています。
副作用を早期に察知・対応するためにも、服用後は起きて経過を見守る必要があるのです。
リベルサス二度寝ダメな理由③
血糖値管理が困難になる仕組み
さらに、リベルサス服用後に二度寝してしまうと血糖値の管理が難しくなるという仕組み上の問題もあります。
人は起きて活動しているとき、肝臓からの糖放出や血糖を上げるホルモン分泌が適度に働きます。
しかし、睡眠中は代謝が低下しエネルギー消費も少なくなるため、かえって血糖値コントロールが不安定になってしまいます。



リベルサスを服用するとインスリン分泌が促進され糖が細胞に取り込まれますが、寝ている間は食事で血糖補充もできず、身体活動も低いため血糖値がどんどん下がりがちです。
結果として、空腹のまま長時間眠ると低血糖のリスクが高まり、しかも寝ている間に重症化しやすくなると指摘されています。
実際に、「就寝前の服用は避けるべき」と注意喚起する医療機関も多く存在します。
リベルサスによる低血糖の症状と危険性


低血糖になるとどんな症状が出るの?
寝ている間の低血糖は何が危険なの?
と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、リベルサス服用による低血糖の初期症状と重症化した場合の症状、そして二度寝中の低血糖に特有の危険性について詳しく解説します。
低血糖について正しく理解することで、万一の際に迅速に対処できるようになります。
リベルサス服用による低血糖の初期症状
リベルサスに限らず、血糖値が急激に下がり始めたとき、体にはいくつかの警告サインが現れます。
代表的な低血糖の初期症状は以下の通りです。
- 冷や汗・手足の震え:血糖低下によるアドレナリン分泌で、突然汗をかき手足が震える
- 動悸・不安感:心拍数が上がりドキドキする、妙な不安やイライラを感じることもあり
- 強い空腹感:急激にお腹が空き、何か食べたくて仕方がなくなる
- 脱力感・めまい:力が入らずフラフラする、立ちくらみや目眩を生じる
- 頭痛・視界のぼやけ:脳へのエネルギー不足で頭痛がしたり、視界がかすむ
個人差はありますが、一般的に血糖値が70mg/dL以下になるとこれらの症状が出やすくなると言われています。



リベルサス服用後は「少し変だな」と感じるサインを見逃さず、早めに対処することが重要です。
リベルサス服用により低血糖が重症化した場合の危険な症状
低血糖の初期段階を見逃し対処が遅れると、症状はさらに深刻な段階に進みます。
血糖値が50mg/dLを下回るような重度の低血糖になると、次のような危険な症状が現れます。
- 意識障害・昏迷:受け答えがおかしい、ぼんやりして人に呼ばれても反応しないなど意識状態が低下
- けいれん発作:脳へのエネルギー不足で神経細胞が異常興奮し、全身をガクガクと痙攣する
- 昏睡:意識を失って呼びかけにも全く反応しなくなる低血糖昏睡の状態になる
ここまで進行すると命に関わる緊急事態です。
自力でのブドウ糖摂取も困難になるため、周囲がすぐに救急車を呼ぶ必要があります。
重症化手前の段階で「おかしい」と感じたら迷わず対処し、ためらわず医療機関を受診してください。
リベルサス服用後の二度寝中に起こる低血糖の特徴
睡眠中に低血糖が起きた場合、起きているとき以上に危険が増します。その特徴は大きく2つあります。
1つ目は、低血糖のサインに気づきにくいことです。
眠っている間は脳の感覚機能も鈍くなっており、体の異変に対する気づきが遅れます。



日中なら「手が震える」「汗をかいてきた」とすぐに気づけるものが、睡眠中だと自覚がないまま症状が進行してしまいがちです。
例えば就寝中の重度低血糖では、冷汗で寝間着やシーツが濡れるほど汗をかいても目が覚めず、そのまま昏睡状態に陥るケースもあります。
特に深い眠りに入っていると交感神経の反応も鈍く、低血糖の初期症状が出ても目覚めずに一気に意識喪失する恐れがあります。
2つ目は、低血糖が深刻化してから目覚める場合があることです。
人によっては低血糖で体が危機を感じ、自律神経の作用で寝汗や悪夢などが引き金となって目覚めることがあります。
しかし、その時にはすでに重度の低血糖に陥っており、起床した時点で「ひどく疲労感がある」「頭が混乱してうまく動けない」状態になっていることも少なくありません。
最悪の場合、眠ったまま低血糖昏睡に至り、そのまま命を落とすケースすら報告されています。



このように睡眠中の低血糖は”気づけない・対処できない”点で非常に危険なのです。
リベルサス服用後に二度寝してしまうと、ちょうど血中濃度が上がるタイミングで眠り込むことになり、夜間低血糖と同様のリスクが生じるわけです。
リベルサスの正しい服用方法


リベルサスの効果を最大限に引き出しつつ、副作用リスクを減らすには決められた正しい服用方法を守ることが大切です。
医師からも「用法・用量を遵守しないと思わぬ副作用が出やすくなる」と指導されます。
ここでは、リベルサスの基本的な飲み方のルールを3つ解説します。
特に経口薬ならではのポイントがあるので、再確認しておきましょう。
リベルサスの正しい服用方法①
空腹時服用の重要性
リベルサスは起床直後の空腹時に服用するのが基本です。
これは、有効成分セマグルチドの吸収が食べ物の影響を強く受けるためです。
胃の中に食物や飲み物が残っていると、薬の成分が胃酸で分解されてしまい、体内にほとんど吸収されなくなります。
事実、食直後や飲み物摂取後すぐにリベルサスを服用した場合、有効成分がほとんど検出されなかったとの試験結果もあります。



空腹時に服用して初めて効果を発揮できる薬だという点を忘れないでください。
起床後すぐが推奨されるのは、通常一晩の睡眠で胃の中が空になるからです。
また、朝一番に飲む習慣にすれば飲み忘れも防ぎやすくなります。
逆に就寝前の服用は絶対に避けましょう。
前述の通り空腹のまま長時間過ごすと低血糖リスクが高まるため、寝る前にリベルサスを飲むのは非常に危険です。
必ず「朝起きてすぐ」を守るようにしてください。
リベルサスの正しい服用方法②
水の量と服用後30分のルール
リベルサスはコップ半分程度(120mL以下)の水で錠剤をそのまま飲み込みます。
水の量が多すぎても少なすぎても吸収効率に影響するため、「120mL以下」という制限があります。
実際、試験では多量の水と一緒に服用すると有効成分の吸収率が低下することが示されています。



目安としてコップ半分(約120cc)の水で一気に飲みましょう。
なお、お茶やコーヒー、牛乳などで服用すると吸収が妨げられる可能性があるため避けてください。必ず常温の水がベストです。
錠剤は割ったり噛んだりせず丸ごと嚥下してください。
噛み砕くとコーティングが剥がれて効果が十分得られなくなります。



もう一つ重要なのが服用後30分は何も口にしないことです。
リベルサス服用後、錠剤が胃の中で溶け有効成分が吸収されるまでに少なくとも30分かかります。
この間に食べ物や飲み物が入ると薬の吸収が阻害され、効果が半減してしまいます。
リベルサスの正しい服用方法③
起床時服用が推奨される理由
リベルサスは以上の理由から朝起きてすぐ飲むのが一番効果的かつ安全です。



起床直後であれば前回の食事から十分に時間が空いており空腹状態が確保できますし、その30分後に朝食をとることで低血糖の心配も減らせます。
実際、夕食前に服用することも一応可能ですが、「前の食事から5時間以上空けること」「服用後30分待ってから夕食をとること」が条件になります。
夕方以降は仕事や生活リズム上、30分間飲まず食わずで待機するのが難しい人も多いでしょう。
また、夜遅い服用はその後寝るまでの間隔が短くなり低血糖リスクにつながります。
以上より、特別な理由がない限り朝の起床時に服用するのがおすすめです。
毎朝決まった時間に飲めば生活リズムも整い、うっかり二度寝してしまうリスクも減らせます。
リベルサス服用後の二度寝対策のための正しい過ごし方


リベルサスを飲んだ後、30分経って食事をとるまでの過ごし方にもコツがあります。
飲んだ後どうしても眠くなる…
という人向けに、リベルサス服用後に二度寝しないための工夫や服用後に注意すべきポイントを紹介します。
服用後の30分を上手に乗り切れば、リベルサスの効果をしっかり得ながら安全にダイエットを続けられます。
リベルサス服用後の正しい過ごし方と二度寝対策①
軽い活動で眠気を防ぐ方法
リベルサスの服用後に二度寝してしまう最大の原因は「眠気」です。
朝リベルサスを飲んでも、そのままボーッとしていると再び眠くなってしまうことがあります。
そこで軽い活動をして意識を覚醒させる工夫をしましょう。例えば以下のような方法が効果的です。
方法 | 詳細 | 効果 |
---|---|---|
体を動かす | ・ストレッチや深呼吸 ・軽い体操 ・ベランダで背伸び ・朝日を浴びる | 血行促進により眠気が飛ぶ |
顔を洗う・歯を磨く | ・冷たい水で洗顔 ・歯磨きをする ・洗面所に移動 | 水の刺激やミントの香りで覚醒 |
簡単な家事をする | ・布団をたたむ ・部屋の換気 ・朝食の用意 | 身体と頭を使うことで眠気を紛らわす |
ポイントは激しい運動は避けることです。
空腹時にランニングなどハードな運動をすると血糖が急降下し低血糖を招く恐れがあります。
リベルサスの服用後30分間はあくまで「軽い動き」に留めましょう。
リベルサス服用後の正しい過ごし方と二度寝対策②
横になるのを避ける理由
二度寝防止策としてシンプルですが効果的なのが、リベルサスの服用後は絶対に横にならないと決めることです。
人は横になる姿勢をとるとリラックスして再び眠気が誘発されます。
ちょっとベッドに横になってスマホを見ていたら寝落ちしていた…
というのはよくあるパターンでしょう。



ですから、リベルサスを飲んだら30分経って朝食を食べるまで座るか立つかして過ごすよう心がけてください。
例えば、リベルサスの服用後すぐに着替えてしまうのも一つの手です。
身支度を整えてしまえば、そのまま二度寝するわけにはいかなくなります。
また、横にならないことで薬の吸収という観点でもメリットがあります。
リベルサスの服用後すぐに横になると、場合によっては錠剤が食道に逆流したり胃内での動きが遅くなったりする可能性もゼロではありません。
二度寝予防と薬剤吸収のためにも、リベルサスの服用後は横にならないと覚えておきましょう。
リベルサス服用後の正しい過ごし方と二度寝対策③
体調変化の観察ポイント
服用後は眠気対策だけでなく、自分の体調に注意を払う時間でもあります。
リベルサスは強力な薬ですので、初期には身体が驚いて様々な変化が起こるかもしれません。
二度寝せず起きていることで、そうした体調変化をいち早くキャッチできます。
具体的には次のポイントをチェックしましょう。
チェック項目 | 確認する症状 | 対処法 |
---|---|---|
低血糖の兆候がないか | ・めまい、手の震え ・冷や汗 ・立ち上がり時のフラつき ・違和感の有無 | 少しでも異変を感じたら早めにブドウ糖を摂取 |
胃腸の不快感はないか | ・胃もたれ、吐き気 ・腹痛 ・消化器系の副作用症状 | 軽い症状は経過観察、激しい痛みや嘔吐は即座に服用中止し医師に連絡 |
全身状態の変化 | ・倦怠感の程度 ・頭痛の有無 ・尿の色や量の変化 ・全身の様子 | 初期の倦怠感は時間で改善することが多い、異常が続く場合は医師に相談 |
このように服用後30分間は「自分の身体の観察タイム」と割り切るとよいでしょう。
そうすればリベルサスの服用後に二度寝する暇もなく、なおかつ副作用の早期発見にもつながります。
リベルサス服用後に低血糖が起きた時の対処法


万一、リベルサス服用後に低血糖症状が出てしまったらどうすれば良いのでしょうか?
慌てず適切に対処すれば大事に至らずに済みます。
ここでは、服用後に低血糖を感じた際の応急処置と、ブドウ糖摂取のタイミングや量、そして医療機関を受診すべき判断基準について解説します。
いざという時のために頭に入れておきましょう。
リベルサス服用後に低血糖が起きた時の対処法①
緊急時の応急処置
低血糖かな?と感じたら、まず最初に取るべき行動は速やかに糖分を補給することです。



具体的にはブドウ糖10gまたは砂糖水(ブドウ糖を含む清涼飲料水)150~200mLをすぐに飲みましょう。
ブドウ糖タブレットが手元にあればベストですが、ない場合は砂糖を大さじ1杯(約9g)水に溶かして飲んでも構いません。
ジュース類ではブドウ糖より果糖の割合が多いものもあるので、可能ならブドウ糖主体のラムネ菓子などが安心です。
とにかく迷ったらすぐ糖分摂取が鉄則です。
摂取後は座って落ち着きましょう。
大抵の場合、数分~15分ほどで症状が改善してきます。



少し良くなったら念のため軽く何か炭水化物を食べておくと安心です(パンやクッキーなど消化の良いものを少量)。
家族がいる場合、低血糖時に手助けしてもらえるよう緊急時の対処法を共有しておくと良いでしょう。
リベルサス服用後に低血糖が起きた時の対処法②
ブドウ糖摂取のタイミング
ブドウ糖(糖分)を摂取するタイミングは「症状に気づいたら即」が基本です。
低血糖症状は我慢して様子を見るほど悪化します。



例えば「ちょっとフラつくけどもう少し様子を見よう」はNGです。
少しでも異変を感じたら我慢せずすぐ糖を口に入れることが重症化防止につながります。
医療機関でも低血糖時には「15gの糖を摂取し15分待つ」という通称”15ルール”を指導しています。
つまり思い立ったらすぐ糖を15g程度補給し、15分経っても症状が改善しなければ再度15g補給するという流れです。



リベルサス服用中もこの原則に従いましょう。
なお、リベルサスで低血糖が起こりやすいのは服用後しばらくしてからですが、人によっては服用直後に血糖が下がる場合もあります。
服用直後~次の食事前まで常に念頭に置き、タイミングを逃さず糖補給することが大切です。
リベルサス服用後に低血糖が起きた時の対処法③
医療機関受診の判断基準
低血糖時に「どの段階で医者に連絡・受診すべきか」も気になるところです。
基本的に次のような場合は迷わず医療機関を受診してください。
受診すべき状況 | 症状・詳細 | 対応の緊急度 |
---|---|---|
重度症状が出た場合 | ・けいれん発作 ・意識消失 ・重い錯乱状態 ・重症低血糖の症状 | 直ちに救急車を呼ぶ |
糖補給しても改善しない場合 | ・ブドウ糖摂取後15分待っても症状が改善しない ・むしろ悪化している ・点滴治療が必要な状態 | すぐに受診 |
繰り返し症状が出る場合 | ・同じ日に何度も低血糖症状 ・連日低血糖になる ・用量や他薬との兼ね合いの見直しが必要 | 自己判断で中止せず処方医に相談 |
また、「低血糖かどうか判断がつかないけど調子が悪い」という時も遠慮なく医師に相談しましょう。
不安な場合は念のため受診し、原因をはっきりさせることをお勧めします。
リベルサス服用時の注意点


最後に、リベルサスを安全に服用するために知っておきたい注意点をまとめます。
他のお薬との飲み合わせやお酒との付き合い方、リベルサスの服用を避けるべき状況など、事前に押さえておくことでリスクを減らせます。
厚労省も「適正使用」を呼びかけていますので、以下のポイントを必ず確認してください。
リベルサス服用時の注意点①
他の薬との併用リスク
リベルサスと他の薬剤を併用する際には注意が必要です。
特に糖尿病治療薬との併用では低血糖リスクが高まります。



インスリン製剤やスルホニル尿素薬(SU薬)と一緒に使う場合、低血糖症状(発汗、震え、めまい、意識混濁など)が起こりやすくなるため慎重な血糖管理が求められます。
主治医からもインスリン量の調整やSU薬減量など指示があるでしょう。
自己判断で併用薬を増減したりせず、医師の指示通りに服用することが何より大切です。
また、朝に飲む他の薬がある場合、リベルサス服用とのタイミングに注意しましょう。
リベルサス後30分は飲食禁止なので、その間は他の経口薬も服用できません。
甲状腺ホルモン薬など朝イチ必須の薬がある方は、医師に相談して併用薬の最適なスケジュールを立ててもらいましょう。
リベルサス服用時の注意点②
飲酒との関係
アルコール摂取にも注意が必要です。適量の範囲であれば問題ありませんが、空腹時の飲酒や過度の飲酒は避けましょう。
アルコールは肝臓での糖新生を抑制するため、空腹時に大量に飲むと血糖値が不安定になり低血糖症状(震え、冷汗、めまい、意識混濁など)を引き起こしやすくなります。
特にリベルサス服用中は食欲が減退していることもあり「お酒だけ飲んで食事をとらない」という状況になりがちですが、これは非常に危険です。



必ず何か炭水化物を一緒に摂るか、飲まないようにしましょう。
リベルサスを飲酒した状態で服用することもNGです(前夜に深酒して胃にアルコールが残った状態で翌朝服用すると吸収が阻害され効果が落ちる可能性があります)。
また、アルコール自体が膵臓や肝臓に負担をかけ、リベルサスの副作用リスクを高める可能性も指摘されています。
リベルサス服用時の注意点③
服用を避けるべき状況
リベルサスは有用な薬ですが、使用を避けるべきケースもあります。
以下に該当する方は原則としてリベルサスを服用できませんので注意してください。
- 妊娠中・授乳中の方:胎児や乳児への安全性が確立していないため使用できない
- 日常的に多量飲酒する方:低血糖や膵炎のリスクが高く、原則使用不可
- 低血糖症のある方:インスリノーマなど低血糖を起こす疾患を持つ方は危険のため禁忌
- 急性膵炎の既往がある方:GLP-1作動薬は膵炎リスクがあるため投与できない
- 甲状腺疾患のある方:特に甲状腺髄様癌の本人・家族歴やMEN2のある方は禁忌
- 副腎機能不全の方:アジソン病などの方は低血糖リスクが高く慎重投与になる
以上の他にも、重い腎障害・肝障害のある方、18歳未満の方などは使用適応外となります。
適応疾患は2型糖尿病のみであり、美容目的での安易な使用は本来認められていません。
上記に該当する方は、開始前に医師へ申し出て確認を取りましょう。
リベルサス服用後の二度寝がダメな理由のまとめ
リベルサス服用後の二度寝がダメな理由として、低血糖による意識障害のリスク、副作用に気づけない危険性、血糖管理が困難になるという3点を解説しました。
特に低血糖は命に関わる重大な副作用であり、睡眠中は発見が遅れるため非常に危険です。
服用後は二度寝せず起きて過ごすことが何より大切です。
合わせて、低血糖の症状や対処法、正しい服用方法や服用後の過ごし方、併用薬や飲酒など注意点についても詳しく説明しました。
項目 | 重要ポイント | 詳細 |
---|---|---|
服用後の二度寝禁止 | 低血糖重症化の恐れがあるため絶対に避ける | ・朝食を食べるまでは起きている ・意識障害リスクの回避 ・副作用の早期発見 |
低血糖の初期症状と対策 | 兆候に気づいたらすぐ対処 | ・震えや冷や汗などの症状確認 ・ブドウ糖10~15gを即座に摂取 ・重症化したら迷わず受診 |
正しい服用方法 | 起床直後の空腹時に正しく服用 | ・水120mL以下で服用 ・30分は飲食しない ・就寝前の服用は禁止 |
服用後の過ごし方 | 眠気を飛ばし体調観察を行う | ・軽い運動や家事で覚醒 ・横にならない ・体調変化を観察 |
併用時の注意 | 他の薬との相互作用に注意 | ・糖尿病薬併用時は低血糖に要注意 ・朝の常用薬は医師にタイミング相談 ・自己判断での変更は禁止 |
飲酒と使用禁止事項 | 安全性を最優先に判断 | ・空腹時や過度の飲酒は低血糖リスク ・妊娠中・膵炎既往など服用不可のケース ・適応疾患の確認 |
Yahoo!知恵袋でも多くの方が疑問を抱えているリベルサスの二度寝問題ですが、これらのポイントを踏まえ、正しくリベルサス治療を続けていきましょう。
医師の指導のもと用法容量を守れば、リベルサスは医療ダイエットにおいて強力な味方となります。
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編集部
経歴・詳細
総合病院で看護師として働いた後、美容医療の世界へ。現在はオンライン診療専門のQuic Beauty Clinicで患者さんと向き合いながら、正しい美容医療の情報をお伝えしています。
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